アメリカ流儀のビジネスを体得
アメリカ本土出身のボスのもと、上野さんはめきめきとアメリカ流儀のビジネス手法を身につけました。正式に雇用されたことにより、H-1ビザ(専門職ビザ)へと切り替わり、生活も徐々に安定。まさに、プロフェッショナルへの階段をかけ昇ったのです。
アメリカ流儀のビジネスを体得することが重要だと上野氏は語る |
日本語ガイドブックなど日本人向けのPRを手がけていたこの会社も、米国人のボスとは、今後の方向性に微妙な意見の食い違いがみえるようになりました。「日本人の感性を活かした仕事をしたい」上野さんはそう考え、PR会社を辞める決意をしたのです。
ひとたび日本に帰国することに
退社することにより、ビザも切れてしまいます。上野さんは、日本に帰国することになりました。現在のウインキュービック・ドットコム社からは、すでに誘いの言葉がありました。しかし、前職の入社時、「競合先の企業では1年間働きません」とする誓約書にサインをしていたのです。帰国後、東京の外資系専門人材派遣会社に登録し、日本での仕事の可能性も模索した結果、上野さんは「せっかく待ってくれる会社があるのだから、1年後にはハワイに戻ろう」と意志を固めました。日本への一時帰国は、次なるステップへの充電期間となったのです。