留学することから始める
「ハワイに住もう」、そう決心したのは32歳のときでした。一番のネックが、ビザ(査証)の問題です。働く先が決まっているわけではありませんから、就労可能なビザを取得することはできません。
そこで上野さんは、サラリーマン時代に貯めた300万円を元手に、とりあえず留学を決意。F-1ビザを取得し、ハワイ大学イングリッシュ・ランゲージ・プログラム(HELP)に入学をしました。
魅惑が多いハワイ 留学成功の秘訣は自分を律すること |
こうした英語環境ではあるものの、外資系企業に勤務していた上野さんはTOEICも好成績。そこで、ハワイパシフィック大学でMBA(経営学修士)を学ぶことを決意し、渡布の翌年には修士コースに籍を置くことになります。
それでも所持金の300万円は、あっという間に底をつきました。学費は学生ローン、そして生活費はインターン・シップ制度で許可された週20時間のバイト代でまかなうという生活。決して楽ではなかったと上野さんは当時を振り返ります。
しかしこの苦学のインターン時代こそ、現在の仕事の礎を築いたといえるでしょう。上野さんはパシフィック大学卒業と同時に、インターン先のPR会社に副社長の肩書きで採用が決定。ハワイ暮らしの足場を固めたのでした。