個人の、海外での資産運用が活発化しています。シリーズ第二弾は、イギリス連邦を代表するカナダ、オーストラリア、ニュージーランドへの投資です。
「永遠の旅人」へのファーストステップに、人気の高い三ヵ国での投資について、基礎知識や各国の特長をお伝えします。


エリザベス女王をお母様に

英連邦カナダ
英国式アフタヌーンティーのしきたりが一部で残るカナダ
現在、イギリス連邦に属している国は、世界に16ヵ国。世界を席巻した大英帝国時代、イギリス国民のなかには、当時の植民地や租借地に赴任を命ぜられたものや、その家族、はたまた移住を申し出たものなどが数多く、今でもその末裔が連邦諸国に暮らし続けています。

その当時、「イギリスの非居住者」となった彼らビジネスマンやその家族、年金移住者らのために、非課税での資金移動を手伝う金融機関が、国内外に発達。21世紀の今も、連邦諸国への移住者の、資産の保全に務めているといわれています。


カナダの独立は1848年といち早く、オーストラリアは1901年、ニュージーランドは1907年に、イギリスから独立。現在は、イギリス連邦に属し、総督はすべてエリザベス女王が兼務します。(シドニーオリンピックの開催式を、エリザベス女王が、流暢なクィーンズ・イングリッシュで飾られたのを記憶しているひとも多いのでは?)植民地開拓のために、他民族の移住も奨励してきたことから、非居住者の口座開設や資産運用には寛容な姿勢を貫いてきました。各国の非居住者アカウントの総残高は、一般には公表されていませんが、連邦諸国間での優遇は、現存していると考えられています。

中国に返還された旧租借地・香港も同様で、アジアにおける国際金融都市として、長年その中枢を担うとともに、オフショアバンクの基礎をつくったといわれています。「金を愛するものは香港に渡り、民族を愛するものは台湾に渡った」といわれる中国人のなかでも、巨万の富を築いたホンコン・チャイニーズたちが、中国返還を前に、イギリス連邦諸国へ大移動をしました。もちろん、資金の移動も伴ってです。

そのなかで、もっとも人気が高かった移住先が、北米のカナダです。多文化主義政策で知られるモザイク国家・カナダは、アジア系住民の比率も高く、とりわけ太平洋岸のバンクーバー周辺では4割に届く勢いです。

また、米ドルやユーロといった「世界の基軸通貨」に対して、豪ドルや加ドルなど、資源が豊富な国の通貨のことを「資源国通貨」と呼んでいます。比較的経済が安定しているため、為替も大きく変動せず、金利も高く、人気があるのが特長です。邦銀の外貨預金は運用益が源泉されるため、現地の銀行で直接運用する手法が、もっとも効果的です。

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