空港
翼に夢を乗せて世界にはばたく
今でこそ、メジャーリーガーの松井選手やイチロー選手、NBAプロバスケットの田臥選手のように、まさにアメリカンドリームを手にした日本人の活躍ぶりが、海のむこうから聞こえてくるようになりました。世界を舞台に戦う彼らに、勇気をもらったひとも多かったはず。夢は叶うのだということを、身をもって教えてくれたひとたちです。

このシリーズでは、憧れの街に住む人たちのさまざまなライススタイルを取り上げていきます。第1回目は、カリフォルニアに憧れて、映画の都ハリウッドで活躍する中村佐恵美さんをご紹介します。


サエミ
「ハリウッド女優になったOL奮闘記」著者の中村佐恵美さん 写真提供:寺島政雄

カリフォルニアに憧れて

現在、ロサンジェルス・ウエストハリウッドに暮らす中村佐恵美さんの職業は、アクトレス。映画の都ハリウッドと、世界的に有名なビバリーヒルズに挟まれたウエストハリウッドには、多くのアーティストや映画関係者が生活をしています。
中村さんは、初の自叙伝「ハリウッド女優になったOL奮闘記」(文春文庫)のなかで、「人生に夢があるのではない。夢が人生をつくるのだ。」と語っています。

きっかけはオレンジ郡でのホームステイだった

都内の短大を卒業した中村さんは、いったん大手不動産会社に就職。採用倍率100倍といわれた難関企業に入社して、4年間の社会人生活を経験しました。

こどものころから憧れた女優業を目指し、本格渡米を決めるきっかけとなったのは、学生時代に訪れたオレンジ・カウンティでのホームステイ経験だったといいます。初めての海外、初めてのアメリカ、1ヵ月間のロサンジェルスでの滞在は、見るものすべてが新鮮だった反面、自分の語学力のなさに悔しい思いの連続でした。

「アメリカに渡り、演劇の勉強をする。」
その時点で、本当の女優になるということまでは、考えつかなかったそうです。貯金と株をすべてドルに替え、彼女はアメリカ行きを決意しました。