BDダイレクトダビング
「HDR-XR520V」ではビデオカメラからBDへのダイレクトダビングが可能でしたが、これはメモリースティックあるいはHDD搭載のソニー製AVCHDハイビジョンハンディカムならではの機能であり、キヤノンなど他社ビデオカメラでは対応していません。
高ビットレート映像の転送は?
MXPモードで24Mbpsの高いビットレートで映像を撮影することができるのがiVis HF S10の1つの特徴ですが、転送すると、これはどうなるのか?も気になるところです。
まず、転送自体は特にメッセージなども表示されず、普通の映像同様に高速転送されました。
BDZ-X100はH.264変換機能を搭載していますが、レコーダーのH.264変換の最高ビットレートモードはXRモード(15Mbps)です。そのためか、MXPモードの映像もFXPモード(17Mbps)モードで撮影した映像も転送後はXRモードの映像として表示されてしまいます。なお、転送して映像の再生は普通にできました。
このMXP映像をBDに焼き、PS3で再生してビットレートを見てみましたが、24Mbps前後となっていました。ビットレート自体の変換は行っていないようです。また、転送した映像からブルーレイに焼くことも成功したわけです。
無事、取り込めはしたが
以上のように、ソニーBDZ-X100のAVCHDビデオ取り込み機能で、キヤノンiVis HF S10のビデオ映像を無事に取り込むことができたわけです。取り込んだ映像のブルーレイへのバックアップも問題ありませんでした。
読者のなかには、キヤノンiVis HF S10のビデオ映像のバックアップ機としてソニーBDZ-X100を考えている人、BDZ-X100を持っていてキヤノンiVis HF S10が欲しいと思っている人がいると思いますが、ビデオ映像の転送やBDへのバックアップ自体には問題がないので、安心していただきたいと思います。
しかし、まったく問題がなかったわけでもありません。些細なことかも知れませんが、タイトル選択での転送において、映像のサムネイルが表示されないという問題が発生しました。一度にすべての映像を転送してしまえばいいだけなので、実用的にはあまり問題ではありませんが、少し残念が気がします。
これがレコーダー、ビデオカメラ、どちらの問題なのかはわかりませんが、同じAVCHDという規格の機材なので、今後、なんとか改善していただきたいと思います。
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