ブルーレイDIGAとソニーBDZのH.264変換画質の比較
紹介してきたようにブルーレイDIGA、ソニーBDZともにH.264変換機能を大きく進化させています。最後に、両者の最上位機種であるブルーレイDIGA「DMR-BW930」、ソニーBDZ-X100での実際の画質の印象を紹介します。
まず、両者のH.264変換では、低ビットレート領域ではそもそも解像度が異なっています。ブルーレイDIGAは最低ビットレートのHLモード(4.3Mbps)でもフルHD解像度なのに対して、ソニーBDZではSRモード(8Mbps)がもっともビットレートの低いフルHD記録モードです。このレベルでの比較ではBDZのSRモードは、明確にブルーレイDIGAのHLモードを凌ぐ画質を持っていますが、これだけビットレートに違いがあれば当然とも言えます。
それではBDZのSRモード(8Mbps)よりもビットレートの低い領域で、ビットレートの近いモードを比較してみるとどうでしょうか?DIGAのHE(5.7Mbps)とBDZのLSR(5Mbps)、DIGAのHL(4.3Mbps)とBDZのLR(4Mbps)の比較では、ややビットレートが高いのも確かですが、どちらもDIGAのほうが優れているように見えます。
しかし、逆にビットレート8Mbps以上の領域で比較すると、そう決定的な差はないという印象を受けます。
すべては目指すものの違い?
ブルーレイレコーダーを使っている人はH.264変換の高圧縮よりも、オリジナルの高画質を好むという話もあります。ソニーのブルーレイレコーダーは、ブルーレイへの記録にしか対応せず、DVDには対応しません。また、対応する最大ビットレートはXRモードの15Mbpsと高くなっています。これはBSデジタルの高画質コンテンツの録画を視野に入れたものでしょう。
これに対して、ブルーレイDIGAはDVDへのハイビジョン記録にも対応しているため、低ビットレートで高画質であることが必然的に求められるわけです。
このような製品コンセプトの違いが、この両者のH.264変換機能の違いにも現れているのかも知れません。
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