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オーディオ機能が光る「DMR-XW31」(3ページ目)

音楽CDの楽曲をHDDにリッピング保存し、SD-Audioプレイヤーと連携できる機能に加え、新番組の自動録画機能、ジャンル別番組表機能などの新機能が加わった新DIGA 「DMR-XW31」のレビューをお送りします。

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

■FRモードの録画自動調節とは?
デジタル放送の録画をDVDにダビングする場合、容量の関係で変換して転送することになるため、高速ダビングができずに実時間がかかることになります。これに関しては、以下の記事で説明しているので、興味のある方はお読み下さい。

地デジ時代のDVDダビングの基礎知識

DIGAの転送時の変換モードはFR(フレキシブル・レコーディング)モードと呼ばれ、録画の長さに応じてフレキシブルにクオリティ(ビットレートと解像度)が設定されます。

これはDVDの容量に合わせて自動設定されるわけですが、東芝RDのMNモードのように細かくビットレートが決められるわけではありません。基本的にはアナログ録画のモードを、録画の長さに応じて使い分けているようです。つまり、基本的に使われるモードは一般的な1層DVDの場合、録画時間に対して以下のようになります。

たとえば、30分の長さのDR録画をおまかせダビングしようとした場合、ダビングモードはXP相当の画質になります。また、3時間のDR録画の場合、LPモード相当になるわけです。

モードXPSPLPEP
録画時間1時間以下2時間以下4時間以下6~8時間以下
各モードでのDVD1枚に録画可能な時間。LPモードまでは解像度がD1(720×480ドット)をキープするが、EPでは1/2D1に解像度が下がり、クオリティが下がるので、通常は1枚のディスクへのダビングは4時間以下にするべき。

■詳細ダビング、ファイナライズなど
おまかせダビング以外にユーザーがより自由に設定をすることができる「詳細ダビング」機能も搭載しており、これは「その他の機能へ」>「詳細ダビング」で実行することができます。
詳細ダビング
詳細ダビングではより細かい設定が可能。


また、ファイナライズ、ファイナライズ解除、フォーマットやディスク名の設定など、ディスク関連の細かい設定を行える機能も搭載しており、これは「その他の機能へ」>「DVD管理」で実行することができます。
DVD管理
DVD管理機能ではフォーマットやファイナライズなどができる。


オーディオサーバ機能


DIGAのなかでもXW51、XW31は音楽CDからリッピングして曲を取り込むオーディオ機能を搭載しています。音楽CDから取り込んだ曲にはPCでリッピングする場合のようにCDDBで自動的に曲名が入力されます。このCDDBの曲データはハードディスク上に保存してありますが、必要に応じてネットワーク経由で曲データを取り込むこともできます。楽曲自体の取り込み速度(リッピング>変換)はPCよりもやや遅い程度で、実用的な速度で取り込むことができます。
CDDB
CDDB機能で曲名情報を自動取得できる。


CDDB情報取得
CDDBで取得した情報によりCDの内容がリスト表示されるので、リモコンの黄色ボタンを押す。


曲転送
「録音開始」を選択して決定すると曲の取り込みが開始される。


さらにこれらのハードディスクに取り込んだ曲をSD-Audio形式に変換してSDメモリに転送することもできます。フロントのSDメモリスロットにSDメモリを差し込むとメッセージが表示され、メッセージに沿って作業することで、曲をSDメモリに転送できます。レコーダーで曲を聴いたり、必要に応じてSDメモリに転送したり、オーディオサーバーとして使うことができるわけです。
SDメモリスロット
XW31には前面にSDメモリスロットがある。


SD
SDメモリをセットすると、可能な操作がメニュー表示される。ここで「音楽を転送」を実行すると、SDメモリに曲を転送できる。


D-Snap
転送した楽曲はSD-Audio対応プレイヤーで再生することができる。写真はD-snapの最新機種「SV-SD850N-T」(市場価格1万6000円前後)


まとめ


他社の多くのレコーダーがAV機器的な雰囲気を持つのに対して、DIGAは家電的なセンスでまとまっているという印象を受けます。AV機器はマニアックな知識がないと使いこなせなくて当然とか、ある程度使わないと理解しにくいという、ある種ユーザーを突き放す面がありますが、DIGAはその逆であまり知識のないユーザーにもごく使いやすくなっています。

ユーザーインターフェースでは1つ1つの操作がユーザーに特別な知識を要求せず、実行できるので、ビギナーユーザーでも簡単に使えます。また、ハードウェア面では抜群の薄さと軽さを持ち、設置しやすく、省電力にも気を配っています。

多機能ではありませんが、SD-Audioと連携できるオーディオサーバー機能を搭載するなど、他のレコーダーにない機能も搭載しています。今回のモデルチェンジで限定的ながら自動録画機能を搭載したのも新たな進化と言えるでしょう。SD-Audioプレイヤーと連携したい人、扱いやすいレコーダーが欲しい人、省スペースなレコーダーが欲しい人たちにお勧めなレコーダーです。

■関連リンク
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