新DIGAの中核モデル
現在のDIGAではデジタルWチューナーが主流。写真はデジタルWチューナー搭載の「DMR-XW31」(オープン価格:実勢価格10万円前後) |
■DIGA新機種のラインアップ
新機種のうち3つはデジタルWチューナー搭載機、2つはデジタルシングルチューナー搭載機です。現在のDIGAの主流はデジタルWチューナーなわけです。また、5機種中2機種はVHSデッキ搭載機です。VHSデッキ搭載機が2つも登場しているところが、他のメーカーにない布陣と言えるでしょう。なお、価格は全機種オープン価格です。
今回はこれらのDIGAの新機種のなかでデジタルWチューナーに500GBハードディスクを搭載するミドルレンジの「DMR-XW31」のレビューをお送りします。
DMR-XW51 | DMR-XW31 | DMR-XP11 | DMR-XW41V | DMR-XP21V | |
HDD | 1TB | 500GB | 250GB | 500GB | 250GB |
デジタルチューナー | W | W | シングル | W | シングル |
VHS機能 | × | × | × | ○ | ○ |
HDMI端子 | ○(1080p対応) | ○(1080i対応) | ○(1080i対応) | ○(1080i対応) | ○(1080i対応) |
iLink端子 | ○ | ○ | × | ○ | × |
2007年春のDIGA新機種の機能比較表 |
■Contents
1. スリムなボディ
2. XW30から進化した機能
3. 予約関連の操作
4 録画再生関連の操作
5. DVDダビング
6. オーディオサーバ機能
7. まとめ
スリムなボディ
現在のDIGAの特徴の1つはそのボディのスリムさです。XW31のボディの厚さは他社の同クラスの機種に比較すると2センチ程度薄くなっています。2センチというとたいしたことはなさそうですが、8センチと6センチの違いなので、実に3/4の厚さになっているのです。また、奥行きもやや短くなっており、省スペース性に優れています。サイズが小さいので、当然、重量もかなり軽くなっています。おかげで他のレコーダーよりも高さのない場所にでも設置できるし、扱いやすくなっています。
パナソニック「DMR-XW31」(オープン価格:実勢価格10万円前後)はデジタルWチューナー、500GBハードディスクを搭載しながら、抜群に薄いボディを実現している。 |
DIGA DMR-XW31と他社の同クラスレコーダーとのサイズ、重さの比較。 |
XW30から進化した機能
XW31は昨年秋に登場したXW30を進化させたモデルです。追加された主な機能は「新番組おまかせ録画」と、「ジャンル別番組表」機能、そして、同社のTVビエラとのリンク機能の強化です。
■新番組おまかせ録画
リモコンボタンの「操作一覧」>「その他の機能へ」>「新番組おまかせ録画」で実行する。 |
地デジとBSで放送別に、夜ドラマとアニメの新番組の自動録画を設定できる。 |
■ジャンル別番組表
「ジャンル別番組表」機能は、EPG番組表で指定したジャンルの番組だけを表示する機能です。番組をジャンルで検索することでも特定ジャンルの番組だけを表示することができますが、あくまでも番組表で見たいという人にはいい機能でしょう。
EPG番組表の表示中にリモコンの緑ボタンを押すとジャンル選択画面が表示されるので、表示させたい番組のジャンルを選択する。 |
ジャンル別番組表機能を実行すると、選択したジャンルの番組だけが表示され、それ以外の番組は黒く表示され、選択することもできなくなる。 |
■ビエラリンクの強化
DIGAは同社のTV「ビエラ」とのリンク機能「ビエラリンク」を搭載しています。この機能を使うと、ビエラのリモコン1つで、DIGAの録画予約などの操作が可能になります。ユーザーは1つのリモコンで複数の機器を操作できるため、複数のリモコンを使う煩わしさが解消されます。今回、この機能が強化され、「ビエラリンク Ver.2.0」になり、新機能が追加されました。
「設置情報自動転送」機能は初期設定の時間を短縮する機能です。ビエラのTV設定情報をHDMI経由でDIGAに転送することで、DIGAでのTV初期設定作業を不要にしました。また、ビエラのリモコンで「見ている番組を録画」機能を実行すると、自動的にDIGAの電源が入り、3秒で録画を開始します。
ビエラリンク2.0機能は、ビエラリンク2.0対応TVとの組み合わせで使うことができる。 |
次ページでは予約録画機能、録画再生機能、DVDダビングなどについて紹介します。