画質の違いは?
ロケフリはレコーダーなどからのビデオ出力をMPEG2あるいはMPEG4 AVC(H.264)形式で圧縮してブロードバンド経由で送信し、クライアントで受信してストリーミング再生します。そのため、クライアントには有線なり無線なりのインターネット接続が必要ですが、高いビットレートで通信できるため、その画質はワンセグを凌ぎます。
ワンセグもロケフリ<>PSPでも映像圧縮は同じMPEG4 AVCを使っています。ワンセグの最大通信速度は約416Kbpsで、映像のビットレートは128Kbpsに過ぎません。これに対してPSPでは802.11bの無線LAN通信により実効7Mbps(7000Kbps)以上の最大通信速度を持っています。ロケフリPCプレイヤーではMPEG4 AVC使用時には最大3Mbps程度のビットレートで再生するのですが、PSPではロケフリ接続時にビットレート表示できないので正確なビットレートは定かではありません。
しかし、ワンセグがそもそもモバイル機器向けの低解像度な放送であるのに対して、ロケフリはそもそもSD(標準放送)のTV放送をある程度のクオリティで見ることができるソリューションなので、画質的にはロケフリ+PSPが上回るのは当然でしょう。
ワンセグ放送とPSPのデータ転送速度の違い。1M=1000Kなので、PSPのデータ転送速度は圧倒的に速い |
ワンセグ携帯VSロケフリ+PSPの優劣は?
ワンセグは地上波デジタルTV放送なので屋外であれば適確に電波を受信することができますが、屋内の場合、窓から離れていると簡単に受信できなくなります。これに対して、PSPで無線LANを使う場合は、逆に屋内に強いことになります。公衆無線LANで接続できる場所であれば、レストランなり、カフェなりで室内のどこでも受信することができます。
ロケフリ+PSPの利点としては、そのデータ転送帯域の大きさからワンセグよりも高画質な映像を見ることができ、さらにレコーダーの録画番組の再生やDVDビデオ、音楽CDの再生さえ可能なことがあります。ワンセグ携帯には持ち運びやすさや、屋外ならどこでも見られるというポイントがありますが、無線LANの受信できるエリアで使えるなら、ロケフリ+PSPのほうがアドバンテージのあるTV視聴スタイルだと言えるでしょう。
ロケフリ+PSP環境では、単にTVを見るだけではないレコーダー利用環境を手軽に持ち出せる。 |
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