どうやってPSPに転送する?
PSPへの転送は簡単です。PSPとレコーダーをUSBケーブルで接続し、PSP側で「設定」の「USB接続」を実行します。これでレコーダーとの接続状態になります。次にレコーダーでXMBメニューのビデオ列で「お出かけ転送」を実行し、転送したい録画を選択して、実行するだけです。なお、レコーダーで視聴途中の録画の場合、視聴を中止した位置からの映像だけを転送することもできます。
DVDに録画を記録するときのような手順でPSPに転送できる。 |
転送が終わると、ビデオ列のその録画のサムネイルが「お出かけ中」に変わります。この状態では録画を見ることはできません。
「お出かけ中」のタイトルは、ライセンスがPSPに移っているのでレコーダーでは再生することができない。 |
PSPで視聴後、再びUSB接続し、XMBメニューのビデオ列で「おかえり転送」を実行すると、PSP内の録画が表示されます。戻したい録画を選択して実行するとライセンスがレコーダーに戻り、レコーダー側で普通に視聴できるようになります。
おかえり転送では、転送しているタイトルの、必要ないもののライセンスだけを戻すことができる。 |
どんな活用ができるか
この機能を使うと、録画データをPSPにすばやく転送し、持ち出すことができます。PCでもPSPデータを作成することができますが、おでかけ転送ではエンコードをする手間もかからないので、より時間を効率的に使うことができます。さらにダイジェスト再生にした状態で転送することもできるので、短時間の視聴も可能です。
深夜や早朝のニュース番組を転送しておけば、仕事前に素早く情報の流れをチェックすることができるし、英会話番組を録画し、英会話の勉強をすることもできます。「おでかけおかえり転送」は単にたまった録画を見るというだけでなく、さまざまな活用法がある機能だと思います。忙しい毎日を送る人にこそお勧めの機能です。
DVDレコーダーとして完成度をあげたRDZ-D900A
今回、おでかけ転送おかえり転送のテストに使った「RDZ-D900A」(オープン価格:市場価格12万円程度)は、ブルーレイレコーダーBDZシリーズを除けばソニーのDVDレコーダーの最上位機になります。ブルーレイドライブを搭載しないことを除けば、BDZ-V9との違いはハードディスクが400GBとやや小さい(BDZ-V9は500GB)こととDLNAサーバー機能を搭載しないこと程度です。自動録画機能は強力だし、今回のおでかけ転送の改良で、DVDレコーダーとして、より完成の域に達してきたと感じます。ハイビジョン映像をそのままの画質でディスク記録する必要がない人にはお勧めなレコーダーです。
RDZ-D900AはソニーのDVDレコーダーのトップモデル。効率的に録画し、効率的に録画を視聴する新しいビデオスタイルを提案するレコーダーだ。 |
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