仕事上でミスすることは誰でもありえます。そんなとき、いつも従業員が責任をとらされるのではたまりませんね。今回はそんなケースを題材にしました。

取引先の倒産で売掛金が回収不能に!

取引先の倒産で売掛金が回収不能に!
回収不能となった多額の売掛金を全額賠償しろなんて無理な話ですよね。
私が担当していた取引先が倒産してしまったため、会社の売掛金の回収ができなくなりました。上司からは、私が取引先の倒産を見抜けなかったのが原因だということで、回収できなくなった売掛金相当額を全額賠償しろと言われています。もし払えない場合には、毎月、給料から天引きするとも言われています。仕方ないのでしょうか?

誰でもミスはする!

人間はコンピュータではありませんから、どんなにまじめに働いていても、仕事でミスをしてしまうことがあります。つり銭を払いすぎてしまったり、飲食店で食器を割ってしまった、あるいは、営業車を運転中に交通事故を起こしてしまった、など、さまざまです。

このような場合に、会社の損害をすべて従業員が賠償しなければならないとしたらとても不公平です。なぜなら、会社は、従業員を使用して、利益を上げている以上、従業員のミスによるリスクも負担するべきだからです。

そのため、従業員が仕事上ミスをした場合の損害賠償は、過去の裁判例を見ても、ある程度制限されています。

次のページで具体的に見ていきましょう。