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ソフトフォンはIP電話と違うの?

最近耳にすることが多くなってきた「ソフトフォン」という言葉。今話題のIP電話とは何が違うのでしょうか?

執筆者:徳力 基彦

Skype
ソフトフォンではヘッドセットが重要です
IP電話の世界は、まだまだ新しい単語が多いため混乱することが多いですよね。
おそらく「ソフトフォン」もその一つでしょう。

IP電話というだけでも、何のことだかイメージがしづらいのに、「ソフトフォンによるIP電話」だとか「IPソフトフォン」とか、新しい言葉がいろいろ出てきて実に最新技術の世界は大変です。

そこで、今回はソフトフォンについて簡単にご紹介したいと思います。


電話機を使わないで電話ができるソフトフォン

ソフトフォンという言葉は、正確にはソフトウェアフォンの略です。
ソフトウェアで電話をするという意味ですね。

通常の電話やBBフォンのようなIP電話は、「電話機」が信号を音声に変えています。そのため、これらの手段は「ハードウェアフォン」と言えます。
それに対してソフトフォンでは、電話機のような端末ではなくソフトウェアが信号を音声に変えているわけです。

まぁ、簡単に言うとソフトフォンは電話機を使わずに、PCやPDAなどの端末にソフトウェアを追加することで電話をできるようにする仕組みです。

良くウェブサイトの写真などで、PCの前でヘッドセットをつけて会話をしている写真を見ることがありませんか?
ソフトフォンでは、電話機ではなくPCを使うので一般的にはPCのマイクとスピーカーの端子にヘッドセットをつけて使うわけです。
(注:最近では電話機型の端末も増えてきています)


普通のIP電話とメッセンジャーの合体?

ここまで聞くと、逆にソフトフォンとメッセンジャーの違いが分からなくなる方がおられるかもしれません。
ソフトフォンもメッセンジャーもPCを使って、相手とコミュニケーションを取ります。

違うのは、ソフトフォンの場合は音声で、メッセンジャーの場合は文字でコミュニケーションをするということだけ。

「ちょっと待って。メッセンジャーでも音声チャットができるのがあるよ」
という声が聞こえてきそうですね。
そうです、MSNメッセンジャーやYahoo!メッセンジャーなど主なメッセンジャーソフトには音声で会話する機能がついています。

この場合、MSNメッセンジャーで会話をする人は、PCのソフトウェアで会話をしていますよね。
つまり、実はこれらのメッセンジャーソフトもソフトフォンの一種と呼べるのです。

メッセンジャーもソフトフォンも人と人がコミュニケーションを取るためのツールです。一つのソフトに音声や文字、画像などの複数のコミュニケーション手段が統合されてきているというのが、現在の流れでありPCを使うからこそ手軽に実現できる新しい手段だと言えると思います。

何と言っても百聞は一見にしかず。
皆さんも、是非PCを使った音声コミュニケーションというのを試してみてください。

新しい未来が見えてくるかもしれませんよ。

【関連リンク】
具体的なソフトフォン一覧

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※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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