シンプルな暮らしのためにキッチンのモノを減らそう
<目次>
シンプルな暮らしがしたいのに……キッチンの理想と現実
広いカウンター、豊富な収納。おしゃれな食器や調理器具が並ぶモデルハウスやモデルルームのキッチン、憧れますね~! でも現実は……?食品のストックがぎっしりの収納、調理台の上はモノでいっぱい、空中には布巾が吊るされ、賞味期限切れの食品もちらほら混じる冷蔵庫の扉には「お知らせ」(何の⁉)の紙がベタベタ。あまりにも理想と違~う! これじゃ気分よくお料理なんてできな~い!
キッチンはなんで片付かないの⁉
狭いキッチンには山ほどモノが!
・家電(冷蔵庫、電子レンジ、ミキサーなど)
・調理道具(鍋・フライパン、ボウル・ざる、さいばしやお玉、おろし金など)
・食器(茶碗や皿、箸・スプーン)
・食品(冷蔵庫内の生鮮・冷凍品、それ以外の常温ストック品)
・雑貨(タワシや洗剤、ラップやアルミホイルなど)
家の中でも、こんなに雑多かつ大量のモノがある空間はほかにはありません。だから、台所を整然としておける人って、ものすごーくお片づけ力の高い人か、料理をあまりしない人かのどちらかです。
キッチンの片付け・収納アイディア!
片づけが大変な空間を、少しでも楽にするための最良の方法は、モノを減らすこと。今あるモノが本当に必要なモノかどうか、一度よく考えてみましょう。
キッチンの「なくても大丈夫なモノ」たち
キッチンに必ずあるこんなモノ。なければないで、何とかなるものです。自分の料理スタイルと照らし合わせて、今持ってるモノのなかで、必ずしも必要でないモノ、考えてみましょう。
家電
炊飯器……鍋でも炊けます。
電子レンジ……冷やご飯は昔は蒸して食べました。ほかのものも、蒸したり、フライパンにオーブンシートを敷いて弱火で蓋をしたりして温め可。
オーブントースター……電子レンジにオーブン機能がついていたら、時間は
魚焼グリルでもパンは焼けます |
かかってもそちらを使う。パンは魚焼グリルでも、餅網でも、石油ストーブの上でも焼ける。
電気湯沸ポット……やかんと保温水筒があればOK。
ミキサー、フードプロセッサー、電気ごますり器……戦前の人なら、これらの機械がなくても、すり鉢と包丁で何でも調理していたでしょう。
調理器具
鍋……大中小3個+フライパン(中華鍋)があれば最低限大丈夫です。厚手のものがおすすめ。
やかん……なければ鍋でも代用できます。
油こしポット……少量の油で揚げ、毎回使い切れば必要ありません。
バット……揚げ物の粉やパン粉は、ビニール袋やチラシを利用すると処理がラクです。
道具は少なくても大丈夫 |
食器
食器は、家庭により、食文化により違いが大きい(魚用ナイフとフォークまで必要なのか、インド料理のように手で食べるのかなど)ので、基準としては、
「必ず使う食器だけ」
「もらいものの食器は使わない」
ことを心がけることが大切です。
滅多に使わない調味料は小ビンで |
食品
食品は、家庭により、作る料理により違いが大きいので、基準としては
「必ず作る料理に必要なモノだけ持つ」
「過剰なストックを持たない」
「賞味期限を守る」
ことを心がけることが大切です。
ドレッシングやソースのレシピを持っていれば、調味料は基本的なもののみでも大丈夫。
雑貨
ラップフィルム……密閉容器を利用したり、食器で蓋をしたり、
野菜は新聞
新聞やチラシでゴミを処理、石けん・重曹・酢でお掃除 |
紙などで包んでもよいので、ストックは不要。
アルミホイル、オーブンペーパー……どちらか一方あればしのげることが多いので、これもストック不要。
洗剤、漂白剤……液体石けんと重曹、酢があれば大丈夫。
ペーパータオル……さらしの布を洗って使います。
三角コーナー……生ゴミは新聞紙・チラシにくるんですぐ捨ててしまえば要りません。
キッチンのモノを減らすと、その分の手間はかかる?
モノを持たないということは、その分の手間を背負うことでもあります。「空間」と「時間(手間)」は、引き換えである場合が多いのです。お料理に時間をかけることを厭わない人は、
「電子レンジは置きたくない。代わりに、温めは蒸し器でやろう」
「フードプロセッサーにやらせていたことは、これからは手でやろう」
と、どんどんモノを減らしていくことができますが、それはちょっとタイヘン。シンプルに徹するあまりストイックになってしまっては、負担感ばかりが増えて楽しくありません。持つ・持たないは、あくまで自分の生活スタイルと秤にかけて選択しましょう。
シンプルな暮らしのために、キッチンの断捨離を割り切ると楽になる
「お菓子はめったに作らないから、製菓道具は要らない」「掃除の手間が大変だし、カロリーも気になるから、家では揚げ物はしない」
という風に割り切ってしまえれば、時間も空間もカットできますが、その分は外注になるかも。
「空間」を広げるために、どれだけ「時間」を費やせるのか。あるいは、料理そのものをどこまでリストラしてしまうのか。
その見極めが、キッチンにどれだけのモノが必要かを割り出す基準になるのです。
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