シンプルライフ

ミニマリストが実験!「3カ月間毎日同じ服を着る」生活を続けたら?

在宅勤務を機に「もし洋服が1着しか無かったら、どう感じるのだろう」と思いたち、実験を行ってみました。スタートからの3カ月間、毎日同じ服を着続けたことを通して、筆者に起こった心境の変化をお伝えします。どなたかの参考になりましたら幸いです。

香村 薫

執筆者:香村 薫

シンプルライフガイド

毎日同じ服を3カ月間着てみたらどうなる?

3カ月間毎日同じ服を着る生活

服が1着しかなかったらラクに暮らせる? それとも飽きる?

シンプルライフを意識している筆者はモノの数を厳選しており、もともと衣類を36着しか持っていませんでした。

年間100回を超える「訪問片付け」という筆者の仕事を通して統計を取ってみても、これは一般的にとても少ないのですが(そもそも合計100着以下という方は少ない)、あるとき「1日のうちに身に着けられる衣類の数は限られているのに、持っている数が多すぎるのでは?」と思うようになりました。

「もしも洋服が1着しかなかったら、心境と生活にどんな変化が起こるのだろう?」と興味が湧き、在宅勤務の3カ月間、毎日同じ服を着続けてみることにしました。

実験をしてみて、筆者が感じたことや服への考え方をご紹介します。
 

<目次>

「1着を選ぶ」には素材と色、価値観が大切だとわかった

最初に「毎日着続ける1着」を選ぶ必要がありました。ここでその1着を選べない方も多いのではないでしょうか。筆者も色々悩んで、最終的に「黒のワッフル素材で、袖は五分丈のワンピース」を選びました。
五分丈のワッフル素材ワンピース

五分丈のワッフル素材ワンピース

1着の服選びに重要視したポイントをご紹介します。
 
ポイント1:洗濯機&乾燥機OKな服を選ぶ
選んだ1着を毎日洗濯していたら、あっというまに服がダメになってしまいます。毎日洗わないためにも「汚れないよう、家事をするときはエプロンをつける」「インナーを着ることで汗や皮脂汚れが服につきにくくする」など、気を遣うことを徹底しました。

それでも3日に1回は洗濯しようと思い、ドラム式乾燥機で乾燥しても大丈夫な素材の服であること、アイロン要らずであることを考慮して「ワッフル素材」の服を選びました。
 
ポイント2:飽きない色を選ぶ 
この実験をするまでは、毎日同じ服を着ていると「すぐに飽きるのではないか?」という不安がありました。

そこで、Instagramのライブでフォロワーの皆さんにヒアリングをしてみました。1~3着を着まわして暮らしている方たちが共通しておっしゃるには、「柄物は飽きやすいので避けた方がよい。色は白か黒が無難」とのこと。白だと汚れが目立つので、筆者は黒を選ぶことにしました。
 
ポイント3:自分の価値観に合った服を選ぶ
服を選ぶときの価値観はひとそれぞれです。「とにかく着心地重視」「トレンドのデザイン」「痩せて見える」など譲れないポイントがありませんか?
 
筆者もはじめはなかなか選べなかったのですが、「自分の譲れないポイントを満たしている服(ポイント1と2)」という条件に加え、「3日間連続で着られるぐらい好きな服」という視点をプラスすると、選ぶことができました。「とりあえず今日から3日間だけならどうする?」と、いったんハードルを下げて考えたことがよかったようです。
 
そして同時に、選ばなかった残りの服を見て「なぜ選ばなかったのか」を考えました。すると次第に「本当に自分はこの服を持っていたい、この服を着たいのだろうか?」と意識するようになり、最終的にさらに衣類を約3割(36着→26着)ほど減らすことができました。

毎日同じ服を着るなら、季節は「冬」がベスト

冬はコートやマフラーなどで、中に何を着ているかわからないので◎

冬はコートやマフラーなどで、中に何を着ているかわからないので◎

今回の実験で、毎日同じ服を着続ける(インナーやアウターは自由)とするなら、「冬の時期が最適」だと思いました。

理由は、

・外出時はアウターを着るので、中に着ている服を気にしなくてもよい
・冬はインナーを着ることにより汗や皮脂汚れ対策ができるので、選んだ1着の洗濯回数を減らすことができる
・カーディガンやストールなどで寒さを調整することができる


からです。

 

実験中の心境や暮らしの変化

毎日同じ服を着ていると、自分に興味が無くなる?

毎日同じ服を着ていると、自分に興味が無くなる?

実験スタートからの変化を振り返ってみます。
  
1週間経過:毎朝、服を選ぶストレスとそれにかかる時間から解放されたことに感動する
 
2週間経過:毎日同じ服を着ているのに、お互いに在宅勤務で隣で仕事をしている夫がそのことに全く気付いていなかったことに衝撃を受ける
 
1カ月経過:毎日同じ服を着る生活があたりまえとなる。好きな服を着ているので気持ちもシャキッとする
 
2カ月経過:全身鏡で自分を見ることがほぼ無くなる。服を着ている自分に興味が無くなっていることに気づく
 
3カ月終了:3日に1度、計30回の洗濯機&乾燥機にかけることで、服の襟元がヨレヨレになり、全体的な色褪せが気になりだす
 

実験を終えて

3カ月間、毎日同じ服を着た生活は、最初の1カ月めはとても効果がありました! 時短効果を実感したことと、毎日好きな服を着ることで気持ちが引き締まったように感じられたからです。

ですが、2カ月めが終了したころには、完全な慣れと服に対する興味が薄れてきたことに寂しさを感じ始め、実験期間が終わるころには、すっかり傷んで色褪せを感じる服を着ることがストレスに変わりました。
 
以上の体験を経て、もし次回の挑戦があるなら、「1カ月ごとに服を変えて1年12着で着まわす」というのが、いい落としどころなのでは?と考えるようになりました。今年の冬はこのチャレンジをしようと思います!

どなたかの参考になりましたら幸いです。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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