1年間のワーキングホリデーで得たもの
医療英語のクラスの先生と。カナダで仕事関連の勉強をするとは……。 |
森田さん:そうですね、9年勤めた仕事に若干疲れ、「人生の休養」と題してカナダに行きましたが、そこで自分の今の仕事を実は「好きだった」んだと気づけたことが、一番の収穫だったのかもしれません。
カナダに行って2か月位経ったころ、バスの中で乗客が倒れ意識不明に。痙攣発作を起こし、すぐに救急車は呼ばれました。私は日本では看護師として救急領域で仕事をしていたので、状態のチェックはできたのですが、「Are you OK?」としか言えない。あとは何も伝えられない。ただ救急車を待っていました。幸いその方は、意識が戻り、病院に運ばれましたが、私は悔しくてそのあとバスの中で涙を流しました。カナダに来て言葉の壁を一番、最初に実感した瞬間でした。
そして、カナダに来て1年が経とうという頃、今度はスーパーで買い物客が倒れる現場に遭遇しました。このときは少し英語が話せるようになっていたので、自分が少しでも役に立ったかなと感じることができたのがとてもうれしかったですね!
そういったこともあり、日本に帰国してからも、少しでも外国の人の助けになればと考え、現地で3か月の医療英語コースを受講することにしました。併せて、その合間に一次救急処置の資格もカナダで取得しました。
仕事に疲れて、仕事を忘れようと思ったワーホリだったのに、不思議ですね。
自分にしか作れないワーキングホリデーがあるはず
ガイド:最後にワーキングホリデーを考えている人に、何かアドバイスをお願いします。森田さん:ワーホリの目的、目標は人それぞれです。人の意見に惑わされることなく自分らしい1年にしてもらいたいです。
ワーホリをきっかけに、カナダに就職してしまう方もいます。資格を取り、日本で役立てる方もいます。私のように、目的は、休憩、旅行で満喫して帰る方もいます。しっかりとした目標がなくてもいいと思います。逆に密に計画を立てすぎると、融通が利かなくなるかも知れません。
私の場合、自分がしたいこととして、オーロラを見る、ファームステイをする、メープル街道へ行く、ウィスラーでスノーボードする、カナダをバスか鉄道で横断するなど大きくしたいことを箇条書きにしただけでした。
実際、全く予定のないところに行ったり、町の名前も知らなかった都市に住んだりしました。でも、それが自分にしか作れないワーキングホリデーだと思います。いろんな不安はあると思いますが、行ってしまえば吹っ飛びます。自分らしいワーキングホリデーにしてください!
ガイド:森田さんありがとうございました。
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