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銃乱射事件の歴史と国別「犯罪発生率」(3ページ目)

コロンバイン高校、バージニア工科大学とアメリカを中心に学校での銃乱射事件が繰り返されています。今回は過去の銃乱射事件を整理、国連の統計から世界の国別犯罪発生率もまとめました。果たしてワーストは?

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

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フィンランドの銃乱射事件

2007年11月、フィンランドの首都ヘルシンキ近郊のヨケラ高等学校で、18歳学生による銃乱射事件があり、 容疑者を含む9人が死亡。翌2008年9月にも南部カウハヨキ市内の職業訓練学校で銃乱射事件が発生。容疑者(22歳)は約30人の学生がいる教室に入り、銃を乱射したとのこと。自殺した本人も含め11名が死亡しています。

実は、フィンランドは銃保有率ではアメリカ、イエメンに続く世界3位の国であり、「銃」大国です。これは伝統的に狩猟人口が多いことによるもので、銃犯罪は顕在化されていませんでした。

フィンランド政府は一連の若者による「銃」犯罪を鑑み、解禁年齢を引き上げるとともに、拳銃の所持の禁止を検討し始めたということです。

ドイツ南部シュツットガルト近郊の銃乱射事件

2009年3月10日、ドイツ南部シュツットガルト近郊のウィンネンデンにある中等実科学校で計15人が殺害された銃乱射事件が起きました。報道等によると、容疑者は17歳で、同校を昨年卒業し商業高校に進学したOBとのこと。銃は少年の父親が所有していたもの持ち出し、授業中の2つの教室で約2分間にわたって銃を乱射、生徒9人と教師3人を殺害した後、逃走。警察との銃撃戦に及び最後は自殺したそうです。

国連の発表する犯罪に関する統計


      犯罪認知件数の国別比較(2000年度)
>銃乱射事件の歴史と国別「犯罪発生率」
参考:UNITED NATION Office on Drugs and Crime( PDFファイル)。ちなみにフィンランドは「犯罪率10.24%」、殺人「2.86ポイント」。


「銃」による事件は、報道等でも大きく取り上げられるため、どうしても「銃」による事件が発生している国は「危険である」という印象を持つことになるかもしれません。それでは、統計として見た場合はどうであろうか?ということで、国連の発表する犯罪に関する統計を表にしました。項目によっては、意外とも思える数値が見て取れますが、日本がいかに安全な国かは一目瞭然です。

これから留学を検討する方は、こうした事実を認識するとともに、日本での安全レベルを海外に持ち込まないよう心がけなければいけません。


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