海外の大学への進学を前提とした中高生の海外留学を検討する際、保護者としてはホームステイにするか、全寮制の学校(ボーディングスクール)にすべきか、判断に迷うところではないでしょうか?

今回は、中高生各自の個性を最大限に引き出し、世界と対峙できる人材を数多く輩出しているという少人数制、且つ全寮制の学校「ボーディングスクール」について説明します。

中高生留学の「ボーディングスクール」とは?

テンスクールズのひとつ、Deerfield Academyのアドミッションビルディング。18世紀のアメリカを彷彿させる、古風な伝統と品格を備えている。
「ボーディング(boarding)」とは寄宿・下宿生活という意味で、ボーディングスクールは、「教育は教室の中だけで行われるものではない」との理念のもと、寮生活を通じて一人ひとりの生徒に24時間教育を受ける場を提供する学校のこと。クラスは徹底した少人数制(ひとクラス12名程度)で、教員と学生の比率は1:7(株式会社イーコンシェルジュ調べ)。教員は個々の学生への配慮ができ、結果として個性を尊重することが可能となっています。

また、ここで中高を過ごしたほとんどの学生が、卒業後有名大学に進学することから、カレッジ・プレップスクール(大学進学準備校)とも呼ばれています。親元を離れて団体生活をすることで、勉強だけでなく、礼儀や規律、自立心、コミュニケーションなどが学べるという点も、もうひとつの大きなポイントです。

授業内容

ボーディングスクールの授業は、先生が板書し、生徒がそれを写し取って進む講義形式はとりません。常に先生と生徒のやり取りが中心となります。生徒ひとり一人が授業に参加し、自分の意見を発表する、そして、ディスカッションも盛んに行われます。クラスの人数が少ないため、こうしたスタイルが可能になります。

例えば理科系の授業では、生徒が予習してきている前提で、解らなかったところをクラスで取り上げて授業を進める方法が一般的です。また、歴史のクラスでは「もしも南北戦争で北軍が負けていたら」、「第二次世界大戦でドイツが勝利していたら」という仮説を立て、それに対して議論するという授業もしばしば行われています。

生徒は過去の事例から類似項目を参考に、自らの発想に理論付けを行い、自己の見解を組立てます。こうした訓練からも、将来のトップマネージメントとしての素養を身につけていきます。

日本のクラブ活動に近いものとして、午後3時以降はスポーツ・芸術の活動が授業の一環として行われます。スポーツは日本のクラブとは違い、シーズンごとにチャレンジする種目は変わりますし、芸術活動で楽器を選ぶと、個人レッスンを受けることもあります。

加えて、最終学年になるとテーマを自分で決めて研究をまとめることや、地域貢献のためのボランティア活動を義務づけている学校もあります。


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