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留学トラブル事例[語学学校編](4ページ目)

「実際にあった留学トラブル事例集」シリーズの3回目。留学先の語学学校とのトラブルとその対処法を実例をもとにご紹介します。!

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

留学ガイド

学校が閉校してしまった場合

最近では日本語対応のコンピューターが設置されている場合がほとんど。
最近では日本語対応のコンピューターが設置されている場合がほとんど。
昨年、実際にあった話です。検索エンジンで見つけた北米の学校に、ホームページから申し込んだところ、その後何の返信もなかったそうです。「おかしい」と思い、留学エージェントに相談してその学校について調べてもらったところ、実在しない語学学校であることがわかりました。住所も建設中のビルの住所になっていたそうです。

そんな、信じられないような話もあるわけですから、学校選びは慎重に行うべきです。学校を選ぶ際は、ホームページだけで申し込まず、パンフレットを請求したり、複数の留学エージェントに学校の評判を聞いてください。そうすれば、間違いのない学校選びができるはずです。

国によっては語学学校の運営についての細則を決めているので、その認可のある学校をまず選びましょう。たとえばオーストラリアの「CRICOS制度」では先生の資格や授業内容、設備、料金などといった規定が設けられていて、学校はこの基準を遵守しなくてはいけません。
こうした規定についてはまたの機会に記事にまとめてみます。

格安校は大丈夫か?

留学を希望される皆さんの多くが「とにかく安い学校」を要望されます。学校の授業料は留学費用全体のかなりの部分を占めるものなので、仕方がないのかもしれません。ただ、安いからには理由があるということを認識すべきです。

講師の質、施設の維持、スタッフの充実、世界各国での広告活動など、極端に「安い学校」を目指せばどこかに歪みが生じます。

人気のある講師は給料を上げなければ他の学校に引き抜かれますし、日本語対応のパソコンを導入しようとすれば費用がかかります。さらには世界的な不動産賃借料の値上がりで語学学校の運営費は確実に上昇しています。

そのような状況にあることを理解したうえで、もう一度学校の料金表を比較してください。他の学校との明らかな料金差は何を意味するのか、それを説明できる理由が見つけられなければ、格安校への申込は思いとどまるべきです。

私の所属する会社では「授業料補償制度」といい、ご紹介した学校に万が一のことがあれば、支払い済みの授業料相当分の金額を、別の学校の授業料に充てるという制度を設けています。学校の選定は会社独自の判断になるわけですが、リスクを考慮すると格安校はあまりご案内できない状況です。



「実際にあった留学トラブル事例」シリーズは、アクセス数も多く皆さんの関心の高さを改めて実感した次第です。当シリーズは全3回の予定でしたので、一旦今回で終了しますが、今後皆さんにお伝えすべき新たな事例が生じた場合には、その都度ご紹介することにします。どうぞご期待ください!

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