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海外でやりたかったコレを実現!インタビュー(10) 奨学金を得てウィーンに研究留学(2ページ目)

ダメモトで応募……という奨学金を見事手に入れ、ウィーン大学に長期留学した細野裕子さんのインタビュー。各国の留学生と友情を育んだ寮生活のエピソードほか、海外生活のヒントもたっぷり。

執筆者:南田 登喜子

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―― 準備期間が短くてもOKだったということは、きっと日本にいるときからドイツ語も不自由なさらなかったんですよね。

専攻がそもそもドイツ文学だったので、出発前でも日常会話に不自由ない程度のドイツ語はできましたが、現地で過ごしたことで、やはり語学力はだいぶ上がったと思います。また、そのために、自分でもかなり努力しました。

ダブリン
語学学校時代のクラスメートと
―― 語学力アップの秘訣は?

一番は、現地で友達を作る努力を積極的にしたことです。というか、あまり日本人同士で群れないようにしました。せっかく外国に行って、それもそこでの生活が一生続くわけではありませんから、できるだけ日本とは違う現地の生活をエンジョイした方がいいと思います。

日本人は引っ込み思案だと思われているので、ちょっと積極的になると向こうの人も面白がって本当に親切にしてくれるんですよ。話す機会が増えれば、やはり語学の上達につながりますね。

あとはテレビや映画をたくさん見ました。自然な会話の流れの中での言い回しや表現を口に出してみたり、友達との会話で無理やりでもすぐ使ってみる(笑)。そうすると身につきやすいと思います。

―― 帰国した後はいかがですか?

帰国後すぐドイツ語検定を受けて、1級を取得しました。帰ってから約1年半ちょっとたち、衛星放送でドイツのニュースを見たりしていますが、残念ながらアクティブに話す能力は本当に落ちたと思います。

ただ非常によかったと思うのは、ドイツ語が一定のレベルに達したことで、英語ができるようになったことです。外国語に耳がかなり慣れたのと、やはり欧米の言語には共通点が多く、わからない単語もいろいろ推測したりできるようになったこと、少ないボキャブラリーでも自分の言いたいことをあらわす訓練ができたことで、留学前より英語がうまくなりました。

Daily Schedule
8:00 起床
  朝食
10:00 授業
 
12:00 昼食を食べに帰宅
14:00 図書館へ
18:00 帰宅、夕食
20:00 友人と歓談、映画、勉強など
0:00 就寝

―― 現地での生活はどんな感じでしたか?

学生寮に住んでいましたし、基本的に向こうでも普通の大学生だったので、起床・食事などの時間はすべて自分次第で、日本で1人暮らしをするのと、ほとんど変わらない感じですね。週3~4日大学に行って、授業を受け、空いた時間は図書館に行ったりしていました。

―― 当初から21ヵ月のご予定で滞在されたんですか?

最初は9ヵ月の予定で行って、現地で12ヵ月の延長申請をしました。延長は申請さえすれば通るというウワサだったので、最初からそのつもりでいましたが、まじめな理由があってというよりは、行ってみたら9ヵ月はあまりにあっという間。やっぱり延長してみたというのが正直なところです。

世界各国の留学生と過ごした寮生活>>

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