日本人長期滞在者の職業別構成の統計を見ると、「留学生・研究者・教師」が全体の25%を占めています。特にその割合が高い大洋州に限ると、3人に1人がこのカテゴリーに入り、民間企業関係者よりも多いほど。
今後はほかの地域でも、「会社都合」の渡航者よりも、自らの選択で、海外生活にチャレンジする「自己都合」の滞在者が増えていくことが予想されます。
さて、それでは
実際に日本人はどんな国(地域)や都市で暮らしている人が多いのでしょうか? 外務省の統計から、長期滞在者が多い10ヵ国(地域)と、在留邦人(永住者+長期滞在者)が多い10都市を抜粋したのが、以下の表です。
▼国(地域)別長期滞在者数上位10位
|
国(地域)名
|
人数
|
1
|
アメリカ
|
214,581
|
2
|
中国、香港及びマカオ
|
63,098
|
3
|
英国
|
41,407
|
4
|
オーストラリア
|
26,852
|
5
|
フランス
|
25,053
|
6
|
タイ
|
24,746
|
7
|
ドイツ
|
23,525
|
8
|
シンガポール
|
19,660
|
9
|
韓国
|
18,441
|
10
|
台湾
|
14,719
|
|
▼都市別在留邦人総数上位10位
|
都市名
|
人数
|
1
|
ニューヨーク
|
60,993
|
2
|
ロサンゼルス
|
40,106
|
3
|
香港
|
26,267
|
4
|
ロンドン
|
22,861 |
5
|
シンガポール
|
20,697
|
6
|
シドニー
|
20,006
|
7
|
バンコク
|
19,343
|
8
|
サンパウロ
|
16,743
|
9
|
バンクーバー
|
16,696
|
10
|
上海
|
15,718
|
|
最も在住日本人の多い
北米地区が微増に留まる一方、大洋州やアジアで暮らす日本人が飛躍的に伸びている最近の傾向は、欧米だけにこだわらず、さまざまな国で学ぶ日本人留学生が増えていることとも無関係ではなさそうです。
次は、「留学・研修・技術習得」を目的に出国した日本人に絞って、
渡航先を見てみましょう。>>