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●プロじゃなくても参加OK! |
「海外で料理を習う」という発想は、ほんの少し前まで、プロの料理人や、食関連のキャリアを目指すプロ予備軍たちだけのものだったような気がします。レストランで修行をしたり、料理専門学校でディプロマを取得したり。将来のキャリアを見据えた上で、本場の料理を身につけるために長期滞在をする人がほとんどでした。
そういう層が減ったわけではないのですが、このところ目立つようになったのは、趣味や特技が高じて、海外へ料理を学びにいくフツウの人たち。アマチュア向けに企画された料理やワイン関連の短期留学や旅行+αのプログラムが充実してきたこともあって、「外国で料理を学ぶこと」はそれほど特別なことではなくなりました。
●お菓子留学した水野真紀さんの場合 |
料理好きとして知られる女優の水野真紀さんも、28歳のときに一念発起してロンドンへ。ホームステイをしながら、名門料理学校のル・コルドン・ブルーロンドン校の菓子コースに通学していた時点では、仕事とは何の関係もない趣味のお菓子留学だったはず。でも、帰国後は料理雑誌でエッセイを連載したり、レシピ本を出版したり、料理番組のメイン出演者になったり、と食に関連した仕事で大活躍されています。さらに、昨年春には、東京にある専門学校の調理士科を無事卒業。今年7月にも、スペインに短期滞在しながら料理教室に参加するなど、ロンドンへのお菓子留学は新たな道を拓く大きなきっかけとなったようです。
「食+英語」を学ぶためのロンドン留学は、2年がかりでスケジュールを調整し、事務所の協力を得て、何とか3ヵ月の休業期間を確保して実現したのだそうです。仕事は順調、でも、「このままでいいのだろうか」という思い。「忙しくて行けなかった」と後悔するのはイヤだったという水野さんが「今しかない!」と決断するまでの揺れる心情は、仕事をがんばりながら、留学を夢見る20~30代の働く女性に共通した思いなのかもしれませんね。
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