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海外でやりたかったコレを実現!インタビュー(2) イタリアのホテル学校で料理研修(3ページ目)

「今しかできないことを!」と8年間勤めた会社を退社。イタリアのホテル学校で行われる本格的な料理研修にプロに混じって参加した山内千夏さんのインタビューです。

執筆者:南田 登喜子

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山内さんが申し込んだ「FICT BASE 料理研修」というプログラムは、イタリアのホテル学校で伝統的なイタリア料理について学べる1ヵ月のプログラム。料理人としての経験がない人でもOKの基本研修だが、参加者の大半はプロだった。

「15名の参加者のうち、まったく料理界で仕事をしていなかったのは、わたしを含めて6人だけ。見るものすべてが新しくておもしろく、ノートを取ったり、写真を撮りまくったりしていたので、すごく優等生に見えていたみたいです。概論の授業はシェフの実績を持つ人にとっては、知ってることばかりでつまらなかったみたいですが(笑)、わたしは、本当に知りたいと思っていた内容を深く知ることができたので、とても満足しています。日本で講師の仕事をしはじめて、特に現地で学んだことが役立っていますね」

ホテル学校の授業はすべてイタリア人が行うが、通訳付き。料理の概論や食材に関する講義のほか、調理実習などが含まれる。

「実習では、5人ずつのグループに分かれて、前菜、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェのすべてをコースで作ります。担当ごとに分かれて作業をしたのですが、プロがうようよいたので、できないことや分からないことは、言葉の通じない先生よりも、クラスメートがよく教えてくれました(笑)。イタリア語の授業も合計15時間くらいあり、それを通じて、やっと挨拶ができ、辞書がひけるくらいのレヴェルになりました。」

Daily Schedule
7:00
起床
7:30
朝食
8:00前 登校
~13:00
15:00~18:00
授業
19:00
夕食
21:00~
自由時間
翌1:00
就寝
お昼に2時間の休憩を挟んで、授業は朝から夕方までびっしり。イタリア語の授業では宿題も出る。ゆっくり過ごす時間はあったのだろうか。

「夕食後は、同じ実習グループのメンバーと、毎回授業で渡されるイタリア語のレシピの翻訳をしたり、宿題を片づけたりしてから、近所のバールでビールを飲んでました。週末のうち1日は、レポートなどの宿題を片付けたり、洗濯をしたり。土曜には市場がたつので、食材を物色したり、ワインを買いに行ったりもしましたね。日曜は近くの街や湖に遊びに行ってました」

参加者の経験や目的、さらには実技的なレヴェルもバラバラ。それでも、足をひっぱりあうこともなく、アットホームな雰囲気で楽しく過ごせたのは、互いの目的を理解しあえていたためだろう。

「目的意識がはっきりしていないと、周りがルーズだったり、ハイレベルだったりすると、自分自身を見失ってしまうことがあるかと思います。わたしはその点、参加した内容に満足してますし、一緒に学んだ仲間との出会いは、何ものにもかえがたいものになりました」

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