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海外でやりたかったコレを実現!インタビュー(2) イタリアのホテル学校で料理研修(4ページ目)

「今しかできないことを!」と8年間勤めた会社を退社。イタリアのホテル学校で行われる本格的な料理研修にプロに混じって参加した山内千夏さんのインタビューです。

執筆者:南田 登喜子

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アグリトゥーリズモ
フリウリ州のアグリトゥーリズモにて
ホテル学校のプログラムを終えた後には、追加でアレンジした2ヵ所のアグリトゥーリズモでの料理研修を体験した。1軒は大きなワイナリーとホテルを経営しているところで、朝から昼過ぎまでホテルの厨房で、仕込みの作業。もう1軒では、昼と夜のお客さんに出す料理の仕込みを手伝いながらレシピを教わる、という形式。1週間ずつの滞在で、どちらも、オーナーやスタッフが近くの食材の工場の見学などに連れていってくれたりもした。

アグリトゥーリズモでは、辞書を片手に対話するという形で、コミュニケーションをはかり、帰国後しばらく語学学校に通ったこともあって、旅行に使う程度の日常会話は今でも困らない。

「現地に滞在し、実際にイタリアの食材やワインに触れながら、歴史的な背景などの話を聞くことができたのが、何よりも深い経験となりました。今となっての大反省は、とにかく言葉を勉強していけばよかった……の一言です。料理の背景ももっと知っていたら、きっともっと面白く過ごせたのに……とも思いますが、それが学べるところは当時も今も日本にないので、まあ仕方ないでしょうか……」

アグリトゥーリズモ
フリウリ州の郷土料理

山内さんは帰国後、料理教室勤務を経て、現在はスープ専門チェーン店と契約し、商品開発を担当。月に一度は青山にあるギャラリーcomoで、イタリア郷土料理講習会を開催し、現地で学んだ料理の背景などを織り交ぜながら、イタリアの家庭的な料理の紹介もしている。そのほか、タレントのレシピ本や料理雑誌へのレシピ提供も行い、料理研究家として活動の幅をどんどん広げている。

「短期の旅行ではその後何度かイタリアを訪れているのですが、できればまた勉強をしに行きたいですね。チャンスがあれば、田舎の家庭にホームステイしながら、料理だけしてみたり、またアグリトゥーリズモに入ったりしたいです。プロになりたいわけではないので、リストランテで修行を積むよりも、フツウの家庭で愛されている現地の料理を体感する方が、ずっとずっと魅力的ですね。今後は、『食べることを楽しむ』『その時期に手に入るものを利用しておいしく食べる』『作ることを楽しむ』というイタリアの精神を盛り込んだ、家庭で簡単にできるレシピを提案できる料理家になっていきたいと考えています」

山内さんの一言メッセージ

「何が目的なのか」がはっきりしていれば、留学は実り多きものになるはず!



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