「ゴールデンウィーク(GW)」を中国語で言うと?
中国のゴールデンウィーク(GW)事情
さて、このゴールデンウィークですが、中国にもあります。
中国語でゴールデンウィークは【黄金周】[huang2jin1zhou1]と言います。
中国のゴールデンウィークはメーデーに始まる
5月1日はメーデー。これは日本も中国も同じです。日本の場合は、メーデーは国が定めた休日ではありません。※企業によっては、労働組合との契約で「企業が定める休日」となっています。ですが、中国ではメーデーは国の祝日になっています。中国語では、
【労働節】[lao2dong4jie2]単に
【五一】[wu3yi1]と呼ばれることもあります。
メーデーの由来
1886年5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟が、シカゴを中心に8時間労働制を要求するデモンストレーションを行ったのが発祥です。当時は、1日の労働時間が12時間~14時間がごく普通という社会情勢でした。しかし、この状況にNO!を唱え、「1日24時間のうち、8時間は仕事のため、8時間は休息のため、8時間は自分自身の好きなことのために使おう!」と、労働時間を8時間にすべく労働者が団結したのです。
これを記念して、世界の様々な国が5月1日を労働者のための休日や行事、記念式典の日として定めています。(5月1日はヨーロッパではちょうど春の訪れの季節ですので、労働者の日ではなく、春を祝う祝日としている国もあります)
中国のゴールデンウィーク、黄金周は「労働節」から1週間お休み!
中国では、中華人民共和国建国以来「労働節」を重視し、記念行事として優秀な労働者に「五一労働奨章」を授与して表彰しています。もともと、労働節のお休みは5月1日の当日だけのものでしたが、近年、中国の経済発展と国民の生活水準の上昇をうけ、労働節が1日だけの休暇ではなく、1週間の休暇となりました。
休み方は、労働節直前の土日を出勤し、5月1日から3日+直前の土日の分の振替休日+土日=1週間というわけです。
この1週間の休暇は、旅行などの消費活動促進の効果を期待してのことですが、ちょうど気候もいい季節ですのでまさに行楽シーズンの【黄金周】となっています。
中国から日本へ観光する人もいるでしょうから、この時期は観光地や商業地域で中国の人から道を聞かれたりする機会も多くなりそうです。一般的に中国からの旅行者は、日本語や英語で話しかけてくると思いますが、中国系の人?と思ったら中国語で話しかけてみてはいかがでしょうか。
中国国内でも旅行や帰省などで多くの人が移動しますから、日本から中国へGW期間に旅行する人は、早めにホテルやチケットを確保しておくことをおすすめします。
中国のように5月1日を祝日としている国は多く、日本でもGWの谷間ということもあって5月1日を休日に!という声も出ています。でも、実現しそう……という話は聞こえてきませんねぇ。
もしかしたら将来、5月1日も祝日となるかも、と期待しつつ、5月1日に出勤される方は、お仕事がんばってくださいね。
【関連記事】