原作では、なかなか出会えない孫悟空と三蔵法師
物語の前半は、三蔵法師に出会う前の孫悟空の大暴れエピソード満載です。ただの石猿が仙術を会得し、天界に登り、そこでも大暴れ。
大暴れが過ぎてお釈迦様の怒りを買い、五行山に500年閉じ込められることとなります。山に閉じ込められて反省した孫悟空は、観音様に助けを請うのですが、観音様は反省しているならば後からくる三蔵法師の弟子になって天竺へお供しなさいと告げて去ります。そして、沙悟浄・猪八戒もそれぞれ別の場所で悪さをして、観音様に諭され、後でやってくる三蔵法師の弟子となることを約束します。
つまり孫悟空らは、自分達の思いつきで弟子入りしたのではなく、それぞれの罪を悔い改めるために観音様の指示で三蔵法師を待っていた…というのがホントの話です。
三蔵法師は完全無欠の高僧ではない?!
三蔵法師は、ドラマや京劇で女性が演じることが多いので女性だと誤解されがちなのですが、男性です。女性が演じることで「非常に美しい男性」という設定を活かし、妖怪である弟子3人とは対照的な非力さが際立ちますね。