「ワンパターン」は危険な響き
緑の帽子の話から少し横道にそれますが【王八】にまつわる重要な注意をお知らせしないわけにはいきません。日本語で何気なく使われている「ワンパターン」という言葉、これを中国の人が聞くと違う意味に聞こえる可能性が大ですので、中国語圏では日本人同士のお喋りと言えども、やたらに使わないでいたほうが安全です。なぜなら日本語の「ワンパターン」と非常に似た響きを持つ劇薬中国語があるからです。それは【王八蛋】[wang2ba dan4]=亀の卵 です。
先に挙げたネガティブイメージ(=不貞)の亀の卵になるわけで、その意味合いはさらに強烈になり、破壊力の大きい罵り言葉になります。
日本人と中国人で、日中両国語をちゃんぽんで話している時に「それはワンパターンだよ」とか「あなたの言うことはワンパターンだね」などと言うと無用のトラブルを招きかねませんので十分注意しましょう。
中国語で非常に強い誓いの言葉として「もしウソだったら亀の卵になってもいい!」なんていうものもあります。
【騙{イ尓}是王八蛋】[Pian4ni3shi4 wang2ba dan4]
私の言っていることは絶対に本当です!を強調するためにろくでもないもの=亀の卵 を持ってきています。日本語の「針千本飲む」みたいなものですね。
亀の卵が侮蔑語なわけですから、当然ながら亀の子供【亀児子】[Gui1er2zi]も侮蔑語となってしまいます。男性に向かってこの言葉を言うととてつもない侮辱になりますので絶対に言わないように!
日本の伝統的な台所用品「かめのこたわし」なんて中国の人にしてみればトンでもないネーミングでしょうね。
日本人にしてみれば亀の産卵シーンは感動的ですらあり、亀の子供はちっちゃくてすごく可愛く感じるのに…文化の違いで物事の捉えられ方が全然違ってしまうのですねぇ。
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