ケース1とケース2では、「聞き取れなくても気にしない」「適当に聞き流す」などのアバウトな対処方法も有効ですが、試験で聞き取れない!という状態を克服するためにはそんな悠長なことは言っていられません。場合によっては一字一句もらさぬように正確に聞き取る力も要求されます。
【なぜ聞き取れないの?】
そもそも、音声だけで伝達される情報を正確にキャッチするのは難しいことなのです。普段のコミュニケーションを思い起こすとイメージできますが、1対1であれば、相手の表情や口調、ゼスチャー、その他相手との関係性の中で蓄積されている様々な情報が背景にあってコミュニケーションを補佐しています。
映画やテレビなども視覚的な情報で音声情報を補佐している上に、ストーリーや番組構成など、情報を先読みしたり類推する余地がたくさんあります。
それらに比べて、試験で出題される問題は、前後の脈絡も事前の情報も何もないところに、音声だけで情報が出されるのです。難しいのは当然です。
【こうして聞き取ろう!】
音声だけで情報を正確にキャッチするのは難しいことです。カンや推理が働かないからこそ、本当のヒアリング力が試されるのが試験です。
試験で出題されると聞き取れない=その試験で要求しているヒアリング力が身についていないという現実を認識しなければなりません。
●出題傾向に沿った語彙力を身につける
出題傾向を知ることは、その試験が要求している語彙力を知ることになります。どんな話題が取り上げられるかを知り、話題のキーワードとなる単語は確実に覚えましょう。試験対策教材を利用するのも有効です。
こちらもぜひ参考にしてください。
INDEX
■ケース1■相手の言葉が聞き取れない! ■ケース2■中国映画や中国語放送を聞き取れない! ■伸び悩みはこうして突破しよう!■