■翻訳■
町は有れども、人無く家無し、
山は有れども、土無く丘無し、
道は有れども、往く車無く、
水は有れども、行く船も無し。
いかがでしょう?声に出して、思わず朗々と謡いたくなるような味わい深い響きの中に、ほんのりとたちこめる謎。禅問答ではありません、なぞなぞなのです。
あなたは答えがわかりましたか?
【「物謎」と「字謎」】
さて、【問題1】は、文末に「~と、いうものな~んだ?」と付け加えることでなぞなぞとして実感できることと思いますが、では冒頭の「再会」は?
やはりこの2文字だけではどこをどうなぞなぞとして考えたらいいかわからない!と思う方もいらっしゃることでしょう。
この2つのなぞなぞは種類が違うのです。
【問題1】は「物謎(wu4mi2)」、「再会」は「字謎(zi4mi2)」なのです。
物謎は、問題の示している「物」を当てなければいけません。
字謎は、「字」を当てるなぞなぞなのです。
「再会」これの答えは、ある漢字1文字です。
「字謎」は、ただ1文字だけを当てるものの他に、人名や地名などを当てるものもあります。
これらは「名称謎(ming2cheng1mi2)」と呼ばれています。
「物謎」に比べてかなり高度ななぞなぞだと言えるでしょう。
「物謎」は、問題文の意味がわかれば比較的正解を導きやすいのに対し、「字謎」や「名称謎」は、意味を解釈し、裏を読んだり、音から違う言葉を連想してみたり、言葉をかけてみたり…、漢字が1文字でたくさんの意味を持つゆえの魅力=難解さをたっぷりを味わわされるなぞなぞです。
次のページでさらなる謎が…!