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我が家自慢の手づくり味噌

伝統的なお味噌も自分で作ってみると、愛着もひとしおです。万能調味料の味噌を手づくりで!

黒田 民子

執筆者:黒田 民子

ホームメイドクッキングガイド

手前味噌のお話

春を迎える前に・・・、
日本を代表する発酵食品”お味噌”を自宅で作ってみましょう。
そうです!手前味噌にチャレンジです。
作り方はいたって簡単。後はねかせて時間のたつのにまかせるだけ!
半年近くねかせると立派なお味噌ができ上がるのです。

右上の写真は上段、左から八丁味噌・大豆粉を使った米糀みそ・麦糀みそ
下段、左は白味噌・右は米糀味噌・・・材料の違いで、こんなに色と風味の違うお味噌が楽しめます。
お料理に使う時は、これらのお味噌を適量にブレンドして、また違った味を作り出してみるのもいいですね。

仕込み時期が12月~3月だと、でき上がり期間の目安は、約7ヵ月です。
4月~8月に仕込むと、約5ヵ月ででき上がり。9月~11月は、約6ヵ月が目安となります。
このようにお味噌作りは、年間を通してできるのですが、冬に仕込んで夏を越したお味噌が一番美味しいといわれています。

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お味噌づくりの基本・米糀味噌

 

 

お味噌のでき上がり約2Kgの材料:大豆500g・米糀500g・塩250g
大豆はきれいに洗い3倍の水に一晩つけておきます。
圧力鍋に移し、つけ汁ごと火にかけ、30分ほど煮ます。

  1:大豆の美味しさを、逃がさないためには圧力鍋で煮てしまうよりも、蒸し器で蒸す方が、より美味しい味噌になります。
煮上がった大豆を、フードプロセッサーで、すりつぶします。
 
2:大豆を4~5回ぐらいにわけてすりつぶし、ボールに取り分けておきます。煮汁を少し加えて、柔らかさの調整をします。
 
3:飯台には、米糀と200gの塩をよく混ぜ合わせておきます。これを塩きり麹と呼びます。
     
     
 
4:塩きり糀に、すりつぶした大豆を加えてよく混ぜ合わせます。手でまとめられ、耳たぶの硬さくらいが目安です。   5:味噌を漬け込む瓶は、きれいに洗い、アルコールや35度の焼酎を噴霧して消毒しておきます。
     
 
6:瓶の中にきっちりと隙間なく詰め込み表面を平らにしておきます。   7:残り50gの塩を表面にかぶせるように、振りかけておきます。
 
8:さらにラップをきっちりと貼り付け空気が入らないようにておきます。落し蓋をして約1キロくらいの重石をします。
 
9:ごみやほこりが入らないように、布巾や紙でおおい、仕込んだ日付を記入して冷暗所で保存します。
     
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お味噌は、ご存知のとおり地域によって、いろんな種類があります。
中部地方は八丁味噌に代表される豆味噌地帯で、九州や瀬戸内地方は麦味噌地帯です。この地域以外は、米味噌が圧倒的に多くなり、お味噌の生産量の八割近くを占めるといいます。
お味噌は糀と大豆と塩を混ぜ合わせて作られるのですが、その糀のもとが、お米か麦か豆だけかによって違ってくるわけです。それぞれの地域に根ざした郷土色豊かなお味噌を、ぜひ手づくりで楽しんでみませんか?
数カ月おきに蓋をあけ手入れをします。この時ちょっとヒトなめ・・・、熟成される変化がとても楽しみです。
手前味噌とはよく言ったもの、本当においしい、まったく無添加の我が家の味ができ上がるのです!

 
 
(C)Feb..2002 Copyright & Photo. Tamiko Kuroda
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