3/3 2007オーブンレンジVol.2～目指せプロの味! [電子レンジ・オーブンレンジ] All About

業務用のパワーを家庭で実現！～SANYO

SANYO・デリスタ
EMO-XS33
2007年9月21日発売
希望小売価格：\131,250
市場参考価格：\90,000前後今まで高価格帯には参戦していなかったSANYOが、勝負を掛けて発売した『デリスタ』は、デリシャスとフェスタを掛け合わせ「おいしい料理で食卓に楽しい時間を」という気持ちを込めたネーミング。高温オーブン・大量スチーム・高出力レンジの３つを実現し、プロ仕様を目指しました。シンプルでスタイリッシュな印象のするデザインは、確かにプロっぽいオープンキッチンにもマッチしそうです。では、その実力をみていきましょう。

ジェットスチームであっと言う間に解けたラード。400℃のパワーを実感！ 350℃高火力オーブンを実現したのは、庫内に効率よく熱を送り込む「ジェットヒートエンジン」。また、このエンジンにより、庫内に送り込まれたスチームを再加熱し、400℃高温スチーム（加熱水蒸気）を達成しました。さらに、スチームは上下２段の吹き出し口から勢い良く噴射される「Wジェットターボスチーム」方式で、庫内の隅々まで行き渡る工夫がされています。ちなみに、ジェットスチームを噴射してもらうと、あっと言う間に庫内がスチームで充満されます。この様子を目の当たりにし、確かにその勢いの凄さを実感しました。実験として、庫内にラードを入れてくれましたが、みるみる溶けてしまいました。お見事です！このスチーム量で、減脂・減塩がより効率よくできるとのことでした。

庫内には、マイクロ波のアンテナが２つある「スクランブル加熱」が特徴。「拡散モード」であたためムラを軽減。「集中モード」なら、ごはん一膳が25秒で温め完了。これはスゴイ！ガイドが興味を持ったのは「スクランブル加熱」。その秘密は、庫内テーブル下に隠されている２つのアンテナにありました。大容量化で庫内が正方形から長方形になった昨今、アンテナ１つでは、どうしても温めムラがでてしまうそうです。その解決策として、アンテナを２つ搭載しています。この２つのアンテナを回転させることで、加熱ムラを抑える「拡散モード」と、アンテナを固定して電波を中央に集めて効率よく加熱する「集中モード」２つのモードが選べるようになっているのです。集中モードなら、なんとごはん一膳を25秒で温めるとか！これは便利だけでなく省エネにもなる、かなり魅力の機能です。

『デリスタ』で調理した料理。左上から、エスニックセサミチキン・野菜のごろごろグリル・フォンダンショコラ・春雨と海老のサラダ。それでは、『デリスタ』で調理した料理をご紹介します。まずは、加熱水蒸気＋グリルで焼いた「野菜のごろごろグリル」。しっとり感と焼き野菜の香ばしさがバランスよく、とてもおいしく頂きました。また、鶏のもも肉を焼いた「エスニックセサミチキン」も表面がパリッと仕上がり、高温調理の良さがいきていると感じました。さらに、フォンダンショコラは、まるでお店で食べているような出来栄え。本当に絶品です！「これが自分でできるだけでも買いだっっ」と思わず思ったガイドでした。

★ガイドの感想★
総じて満足の『デリスタ』ですが、奥行き46cmがやや気になります。食器棚や専用レンジ台の奥行きは45cmが平均的。あと少し薄く仕上げてくれたらベストでしたねぇ．．．。余談ですが、コンビニにある電子レンジはSANYO製が多いそうです。コンビニのレンジって確かに早いですよね。もちろん業務用は200V機種ですから、家庭用の100Vとはパワーが違うのですが、この業務用レンジで培った技術を家庭用に落とし込んだのが、今機種のコンセプトとのこと。そんなコンセプトを見事に実現した、自信作だと感じました。

【参考サイト】SANYO・ニュースリリース

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実は、ガイドもただ今スチーム搭載の最新機種をお試し中です。使ってみて感じた点は、肉料理だけでなく焼き魚ができるのが意外と便利だということ。今まで、肉料理は良くオーブンを利用していたのですが、焼き魚は初トライでした。これがなかなか上手く焼けるのでビックリ！この「焼き魚モード」のお陰で、食事の支度がかなり楽になりました。一方、スチーム機能は、まだ上手く使いこなせません。「中華まんあたため」も、スチーム利用とは言え、電子レンジが併用となるせいか、セイロで蒸したものに比べると皮が硬くなってしまいました。ちなみに、手動でもスチームだけのモードが無く、レンジ・オーブンなど、他の熱源が併用されてしまいすので、蒸し器代わりとはいきません。しかし、他の機種なら、スチームのみの調理ができるタイプもあるのです。

このように、細かな使い勝手は機種により異なるものです。買い替えを検討されている方は、必ず店頭にある取扱説明書で「できないことは何なのか」「熱源は何種類あり、それらが単独で使えるのか否か」をじっくりチェックして下さい。ここを押さえれば、ほぼ後悔しない買い物ができるはずです。とは言え、最新のオーブンレンジはとても賢く、本当に便利になっています。10年選手から買い替えれば、それはそれは夢の様な使い心地です。お料理が好きな人も苦手な人も、きっとお料理が楽しくなると思います♪

【参考INDEX】電子オーブンレンジ