2007後半に発売された、スチーム機能を搭載したオーブンレンジ。各社の個性に注目しましょう。 食欲の秋も深まってまいりました。今年は、炊飯器・オーブンレンジ・冷蔵庫と、食に関する【家電】の新製品が充実しています。特に、健康に対する意識は高く『ヘルシー』は誰もが望むキーワードとなっています。そんなキーワードを前面にした結果、注目されているのが“スチームオーブンレンジ”です。 今年は、大手メーカー6社全ての上位機種が、このスチームを搭載した新製品を出しました。スチーム機能は「減脂」と「減塩」のヘルシー調理が最大のウリ。どのメーカーでもこの効果については共通のPRポイントと言えるでしょう。そこで今記事では、各社「ココだけは一番!」と言う自慢のポイントに注目してみたいと思います。では、今年後半に発売された、オーブンレンジ3機種をご紹介しましょう! <INDEX> 超・低酸素調理で栄養素をしっかりキープ・・・P.1 蓄熱効果の高い石で焼くオーブン・・・P.2 業務用のパワーを家庭で実現!・・・P.3 【関連記事】2007オーブンレンジVol.1~手軽にヘルシー! ※2007年前半(春夏)に発売したメーカーについてまとめています! 超・低酸素調理で栄養素をしっかりキープ~SHARP SHARP・ヘルシオ AX-2000・他3タイプ 2007年9月10日発売 市場参考価格:\150,000前後 加熱水蒸気だけで調理する、ウォーターオーブンというカテゴリーを確立した『ヘルシオ』。知名度も高く、ブランド力としてはトップと言っても過言ではないでしょう。そんな『ヘルシオ』も、いよいよ第4世代となりました。はたして、とんな進化を果たしたのでしょうか。 焼きリンゴは、ポリフェノールを従来より1.25倍キープ! 今までと比べ進歩したのは、酸素濃度0.1%以下の「超・低酸素調理」を実現した点。水蒸気が庫内に充満し、庫内の空気を追い出すことで、酸素濃度を下げています。このように、限りなく無酸素調理に近い状態を作ることで、新たに抗酸化物質「ポリフェノール」のキープを実現しているそうです。このように、ますますヘルシーな調理ができる点が、最大の進化と言えるでしょう。 から揚げも、340℃の加熱水蒸気でカロリーオフ!揚げ物もこれなら気にせず食べられますね♪ また、ヘルシオの最大の売りである「水のみで焼く・茹でる」の鍵となる加熱水蒸気は、最高噴射温度340℃となり、「脱油」「減塩」効果がアップしたとか。従来機種から注目株なのが『とりのから揚げ』。量販店の実演コーナーで試食をさせてもらいましたが、ちゃんと“揚げ物”になっているのが不思議でした。しかも、余分な脂が落ちているのでカロリーもオフ。面倒な揚げ油の後処理も無いので、うれしい限りです。 試食で頂いたお料理いろいろ。左上から『とりのきのこ焼き・野菜のチーズ風味焼き・さけとトマトのレモンハーブ焼き・ベジバーグ』 リリース会場で頂いた料理をご紹介!オーブン料理と比べると「水で焼く」からでしょうか、全体的にしっとり感のある仕上がりでした。特に野菜はオーブン料理とは違い、見た目にもみずみずしい仕上がりでした。ただ、カリッとした仕上がりや、こんがりロースト感がお好みの人には、少々水っぽさを感じるかもしれません。もちろん、従来のオーブン調理もできます。その日の好みや体調で、使い分けて見てはいかがでしょうか。 ★ガイドの感想&気になる点★ 蒸気排出ダクト(別売り)で、上部に必要な空き寸法が少なくできます。 その名の通り、ヘルシーをメインに考えられた『ヘルシオ』は、健康維持のために食事の塩分やカロリーを気にする人には、おすすめの機種だと感じます。ただ、ひとつ気になるのが調理中の蒸気。水蒸気だけで調理しているため、庫外へ排出される蒸気の量が結構スゴイのも事実。別売りオプションとして「蒸気排出ダクト」が発売されていますが、キッチン内に蒸気は出されますので、換気扇の近くか窓の側などに置くことをおすすめします。 【参考サイト】SHARP・ニュースリリース 次は、料理好きに人気がある“石焼オーブン”をご紹介します!>> 123次のページへ