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2007高級炊飯器・Vol.2~遠赤効果が鍵!(3ページ目)

新米の季節を向かえ、炊飯器メーカー7社の新製品が出揃いました!今回は、夏後半に入り発売になった3機種に注目します。

執筆者:戸井田 園子

“パワー圧力”で甘みをアップ!~象印・極め炊き

象印・真空内釜圧力IH
極め炊き 魔法瓶でおなじみの象印は、その技術を応用した、真空層のある「真空かまど釜」と、7段圧力でこまかな炊き分けができるのが特徴。さらに今年は、デザインがとてもスッキリしています。その秘密は、炊飯器では業界初の「タッチパネル」の効果です。では、特徴をみていきましょう。

  • 品番:NP-LS10
  • 発売:2007年9月21日発売
  • 市場参考価格:約8万円

    ■パワー圧力
    今までの圧力炊きとの違いは、沸騰前の工程にあります。従来は、ご飯を炊く極意である「はじめチョロチョロ中パッパ」の中パッパ工程では、圧力がかかっていませんでしたが、今機種から加圧が可能になりました。これにより、米のα化が始まる70℃から1.15気圧で加圧することで、デンプン粒を分解して甘みを増量し、うまみを徹底的に引き出せるようになりました。

    沸騰前から加圧することで、甘みをアップ!
    ■真空遠赤釜+遠赤セラミック内ぶた=全面遠赤炊飯
    真空遠赤釜+遠赤セラミック内ぶたで、全面遠赤炊飯を実現 魔法瓶のように、側面が薄い真空層になっている「真空遠赤釜」と、本物の炭と同じ遠赤放射率92%のセラミックコーティングを施した「遠赤セラミック内ぶた」で、全面遠赤炊飯を実現。セラミックコーティングと真空層のダブルの効果で、釜内の熱を閉じ込め、包み込むようにごはんを炊き上げます。

    ■タッチパネル
    普段は消えている(上)のでスッキリしていますが、使用時には光で浮かび上がるタッチパネルキー(下) 今機種で、まず目につくのがスイッチ周り。操作をしていない時は、両サイドに「炊飯」と「機能・とりけし」2つのスイッチがあるだけ。炊き分けメニューやタイマーなどの機能を使う場合は、「機能」ボタンを押すことで、フタに光で浮かび上がる、タッチパネルタイプのキーが表れます。これはなかなか面白いデザインです。操作も見た目もシンプルで、スッキリした印象が強調されています。

    ★ガイドの注目ポイント★
    前面に主張していませんが、人工知能を搭載している点に注目。外気温・水温・炊飯量など、様々な条件の違いを判別し、予熱から保温まで火力や時間を最適に自動調整します。一年を通しておいしいご飯がたけるのは、この人工知能のお陰です。最近の炊飯器は、本当に賢いんですね。

    ★試食の感想★
    今回は、1升炊きで3合を炊いた影響もあるかもしれませんが、お米の表面に水分が多く残った感じで、やわらかめの炊き上がりとなりました。粘りも少なめで、あっさりしてします。パンチのあるご飯より、ソフトなご飯を好きな人向き。

    【参考サイト】象印・ニュースリリース

    *-*-*-*-*

    今年の炊飯器・各社の最上位機種は、軒並み10万円に近い金額となりました。しかし、どれを買っても損は無いと思わせてくれる素晴らしい出来で、全機種を食べ比べたガイドでも、迷ってしまう程です。炊飯器の基本である、炊きたてご飯の味は甲乙つけがたいおいしさですので、保温時間・炊き分けメニューの豊富さ・操作性の良さ・調理機能などなど、自分が一番こだわる点を重視して選ぶのもいいかもしれませんね。

    また、他社の炊飯器についても、その特徴や試食の感想を記事にまとめています。よろしければ、お買い物の参考にして下さい。

    【関連記事】
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