アンティークの宝庫、パリの蚤の市
古き良きものを大切にするフランスで、アンティーク好きを虜にするショッピングスポットといえば、蚤の市。家具やインテリア雑貨、キッチングッズ、アクセサリー、古着、古本や中古レコードなどありとあらゆる古いものが売られています。中には中世時代の貴重なものも混じっていたりするから、まるで宝探しのような面白さが魅力。パリの蚤の市は北のクリニャンクール、東のモントルイユ、そして南のヴァンブの3つで、いずれもパリと郊外との境目に毎週土~月曜にわたって開催され、地元パリジャンや観光客でいつもごったがえしています。そしてこれら3大蚤の市以外にも、パリ市内で気軽に行けるプチ蚤の市も意外と掘り出し物が見つかる穴場。アンティークにそれほど興味はないけれど、蚤の市を見てみたい……なんていう時はこちらにふらっと行ってみてはいかがでしょうか。
蚤の市のもう一つの面白さといえば、値段交渉です。すでに値札がついているものでも、「もうちょっと安くならないかな?」と思ったら迷わずトライしてみて下さい。案外簡単に負けてくれるかもしれません。コミュニケーションはフランス語がメインですが、蚤の市は観光客も多く訪れるので英語を話せる店主も多いです。とはいえ英語も通じないという時のために、希望価格を示すためのメモとペンを持っておくと便利。
ちなみに、蚤の市は午前10時から13時あたりまでが最も混雑します。中には観光客を狙ったスリもいますので、持ち物には十分注意しながらショッピングを楽しんで下さいね。
世界最大規模を誇るクリニャンクールの蚤の市
世界最大規模を誇るクリニャンクールの蚤の市は、別名サントワン(パリと市境を接している町の名前)とも呼ばれ、2000軒ものスタンドが17のブロックに分かれて立っています。中には高級アンティークを専門にしたショッピングセンターのような立派な建物になっているブロックもあり、あまりの広さにどこから見てよいかわからなくなるほど。何はともあれこの蚤の市の発祥の地、ヴェルネゾン地区は必見。アンティークリネンやビーズ専門店があり、蚤の市の神髄ともいうべき商品がたくさん並んでいて、ただ見ているだけでも飽きません。あまりにも有名なため「観光客向けの価格で高い」と揶揄されることもありますが、それでもその規模と充実度には目を見張る物があり、一訪の価値ありです。
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■Puce de Porte de Clignancourt(クリニャンクールの蚤の市)
開催日:土・日・月曜 7:00~19:30
住所:(ヴェルネゾン地区)140, rue des Rosiers 93400 SAINT-OUEN
アクセス:Porte de Clignancourt(メトロ4)から徒歩5分