観光客としてパリに来る皆さんは、パリは古くて歴史のある街という印象を持っているのではないでしょうか?しかし、パリも大都会。現代アートやデザインの宝庫でもあるんです。特に近年では、美術館やギャラリーで様々な新しい試みが日々行われ、芸術分野での動きは非常に活発になっています。今回は、そんなコンテンポラリーなパリの世界へご案内します。
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4人のクリエーターで構成されるブティック、リュ・コマン |
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展覧会……P.1北マレのギャラリー……P.2インテリア・ブティック……P.3ガイドのイチオシ!総合アートスポット……P.4グラン・パレのデザイン展
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ユニークなデザインに驚きっぱなし |
常設はなく、企画展のみを展示しているここグラン・パレで現在(2008年1月7日まで)行われているのが「
Design contre Design(デザイン対デザイン)」展です。日本で「デザイン」というと、グラフィックなどの平面的なものを想像するかもしれませんが、欧米では、
デザインは家具やインテリアなどの立体的なものを指すのが主流となっています。
今回このデザイン展では、産業革命期から現在までに発表されたもので、優れたデザインというよりは、
革新的な家具やオブジェを主に展示しています。非常にユニークで斬新なアイデアのものばかりで、猫の形をしたバーカウンターや、子宮の形(!)をした家など、驚きに満ちあふれた展覧会です。
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Grand PalaisDesign contre Designは2008年1月7日まで開催
エスパス・ルイ・ヴィトン
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旅にまつわる様々なテーマの作品 |
ご存知日本人にも大人気の高級ブランド、ルイ・ヴィトン。シャンゼリゼ大通りに構える本店の最上階は、2005年より様々なジャンルの作品を紹介するアート・スペースとなっています。ブティックの正面入口からではなく裏通りの入口から入りますが、入場無料なので、シャンゼリゼ大通りに観光もしくはショッピングに来た際には是非お立寄りを。
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ギャラリーの外の最上階テラスからの眺めが素晴らしい |
こちらでまず面白いのが、最上階ギャラリーに行くまでに乗るエレベーター。中は真っ暗で音もなく、上っている間はそわそわと落ち着かない不思議な感覚に陥ります。これは、これから見るアートのために一度感覚をリセットしてもらうという効果を狙っているそうです。
広々としたギャラリースペースの一歩外を出ると、360度パリの街を見下ろせるバルコニーがあり、ちょっとしたパノラマ・スポットになっています。
ジャンルは様々ですが、一貫したテーマは旅、モードとルイ・ヴィトンの商品ラインナップを見れば納得。夏の展覧会は「宇宙の旅」、 秋にはロシア人アーティストを特集しています。
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■Espace Louis Vuitton
所在地:60, rue de Bassano 75008 Paris開館時間:12:00~19:00休館日:日曜日次のページからは、コンテンポラリー・アートの震源地、
北マレのアートスポットをご紹介!