フランス/フランスの観光・世界遺産

これぞ車の歴史、ミュールーズ自動車博物館(2ページ目)

ロールスロイス、ベンツ、フェラーリなど、クラシックカーからF1まで、車の歴史をすっぽりと巨大な空間に収めたミュールーズ自動車博物館。なかでも圧巻は超高級車ブガッティコレクション、これは必見!

執筆者:赤木 滋生


世紀末の最新型(?)はタイヤもダンロップの発明した空気入り。夏はオープンカーで風を感じながら走ることが出来る。ちなみに横の箱は、秋冬用の取り外し可能なキャビン。
20世紀に入るとだいぶ自動車らしくなりました。タイヤに空気は入っていますし、電装品が装着され、ヘッドライトはガスから電球に。起動もクランクをぐるぐる回さなくてもスウィッチ一ひねりで掛かるようになってきました。と、ここまで文章だと短いんですが歩く距離はすでに何百メートルも、マジで疲れをおぼえます。車を見るのに車がいりそうだと思っていると、チンチンという音とともにプティトランが。まさか本当に車に乗って車を見物するとは…。

エンジン付馬車からハイテクF-1まで

現在の電子機器がぎっしり詰まったエンジンルームを見慣れた目には信じられないほど簡素な動力系。
ところどころにエンジンルームも見せてくれる展示車も用意されています。昔のエンジンってさわやかなほどシンプルですね。これなら道中で故障しても自分でなんとかなりそうです。実際、昔のドライバーは常に車に部品を積んでおり、"ドライバー"片手にちょっとした修理もこなせなければ一人前ではなかったようです。

車と言うものは機械部品でもあるため、使わなければ錆びついてしまいます。そこでただ展示するだけではなく、時々エンジンを掛けて潤滑油を回してやったり、劣化した部品は付け替えるなどメンテナンス作業も大変だそうです。

昔のレーサーはエンジンに車輪がついただけの強力モンスターマシン。
展示は実用的な自動車だけにとどまりません。モータースポーツ関連もなかなかの充実ぶり、F-1やラリー、ル・マンなどの耐久レースなどレーサーもびっしり並べられています。もちろん貴重なフィルムで魅せるヴィジュアル展示のコーナーもあちこちにあり、全部見ていると1日では足りないほどです。

メーカーはフランス製に限らず世界中のものが集められており、フェラーリやメルセデス、ジャガーなどお国柄も様々です。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます