シャルトル、アミアンと並ぶフランスの3大聖堂の一つランス大聖堂。重厚さと華麗さのマッチングは見事。ゴシック大聖堂の中でも最高傑作とする人が多い。 |
INDEX
■シャンパーニュと大聖堂の町ランス
■シャペル・フジタはシャンパン工場の中
■ついでだからMUMMを一杯
■どこまでも美しい珠玉の教会
■シャペル・フジタ(藤田嗣治の教会)情報
シャンパーニュと大聖堂の町ランス
ランスはシャンパンの町としても知れわたり、町中にもカーヴが多く見られる。その中でも、もっとも有名なセラーの一つ、MUMM社は藤田嗣治のパトロンだった。そしてMUMMのシャンパンの最高傑作がこれ、マム・ド・クラマン。残念ながら我慢できずにさっさと空けてしまい、残るはビンのみ。 |
没年から逆算しても、シャペル・フジタのデザインや壁の描画に没頭していた時、すでに彼の体は相当病魔に蝕まれていたはずだ。それでいて、なおあの力強さ、その時の藤田には神が宿っていたとしか思えない。
神が宿ったと言えばこのランスという所、神がかりの地といっても良いかもしれない。フランスのゴシック三大聖堂の一つ、名刹ランスノートルダム寺院のそびえ立つ聖地は、古くからフランス国王戴冠の地。1430年、イギリスとの百年戦争にすっかり疲弊したフランスの窮地を救ったオルレアンの少女ジャンヌ・ダルク、神の啓示により突如現れた彼女の率いるフランス軍が連勝につぐ連勝の末ついにフランスに勝利をもたらしシャルル7世に冠を授けた地こそ、このランスだ。はたして藤田も神の啓示を受け、ランスに凱旋できたのだろうか?
A4をランスセンターで降り、ランスの駅前をほんの4~500メートルも行けばローマ時代の門が見える大きなレピュブリーク広場の広場に出た。