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お湯めぐり、エクスからトノンへ(4ページ目)

エクス・レ・バンで温泉エステを楽しんだ後は山と湖でリゾートざんまい。ふうー、生き返った!次なるいで湯は、レマン湖のほとりトノン。対岸はスイス。青い湖水と白く輝くアルプスのコントラストが美しいこと。

執筆者:赤木 滋生

橋塔の造りや吊り下げているワイヤーはごついのに、橋自体は板張りで隙間からはるか谷底が見える。
平らな台地だと思っていたら突如として現れたものすごく深い谷間だよ。そうか、この谷を越える為に大がかりな橋が必要だったんだな。ちょうどにょきにょきと盛り上がった褶曲山地のアルプスと古い古い地層のジュラの境だから気の遠くなるほどの年月をかけて、なだらかに均された台地を、激しい川の水が深く深く刻んで、この谷ができたんだな。橋塔やワイヤーはごつくてりっぱなんだけど、橋自体は板張りで谷底の川が丸見え、スリル満点、お尻がムズムズするよ。


長さは192メートルなんだけれど谷底まで147メートルもある。まさに切り立った崖と崖を結んでいる
ムズムズするはずだ、高さが147メートルもあるのか。スパンが192メートルだから本当に深い深いV字型に切れ込んだ谷なんだね。1839年に出来て、つり橋としては長い間高さ世界一だったみたいだ。現在は隣にコンクリートのアーチ橋ができて、国道のN201はそちらの方を通っているけど、昔は馬車があのつり橋をムズムズしながら走っていたんだろうね。


着いたところはトノン・レ・バン


トノンの街からヨットハーバーのあるレマン湖の船着場に行くかわいい、マッチ箱のようなケーブルカー(Funiculaire)。民家の軒先をこするように行き交っている
ジュネーヴを横目に見ながら、やっと着きました、トノン・レ・バン。これは又落ち着いたきれいな町だ。レマン湖を見下ろす高台は湖面とはけっこうな段差があって波止場と街とをかわいいケーブルカーで結んでいるね。対岸はもちろんスイスか。左手に見えるのがジュネーヴの町だな。街の様子も見たいけど、まず何をおいてもあのケーブルカーに乗らなくっちゃ。ええと、駅はいったいどこなんだろうか、お、駅の標識があった。まるで地下鉄の駅みたいに階段を降りると、駅員はいないしドアの閉じた車両がぽつんとあるだけ、こりゃいったいどうなっているんだ?

ということで次回はへんてこりんなケーブルカーに乗って、レマン湖の湖面へ行きます。はたしてうまくゆきますかどうか、どうぞお楽しみに。
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