教会への入口は典型的なフランボヤン調。半径が微妙に変わる優雅なアーチ。炎のような模様がフランボヤン(炎)の特徴。 |
うう、食べた食べた。つい食べ過ぎちゃうんですよね。時間をかけてお話ししながらだとワインも進むしあっという間に3時近くになっちゃいました、急がなきゃ。オンシーズンは6時まで開いてるけれどオフシーズンだと5時まで、しかも12時から2時までは昼休みで閉まってますから注意が必要ですね。さて、いよいよブルー修道院に入ることにいたしましょう。
INDEX
■燃え上がるゴシック
■中庭がたくさん
■教会に眠るフィリベールとマルゲリート
■二回は美術品展示室
■ブルー修道院情報
燃え上がるゴシック
初期のゴシックとは違い高さを余り強調せず、むしろたっぷりと幅を取っている。天井のアーチはゆるやかで、壁面の採光を重視、明るい空間が作られている。彫刻は凝っているがきらびやかさはない。 |
彫刻一つ一つを良く見ると、なめらかなカーブばかりで構成され、とても躍動感があります。アーチも単純な円弧ではなく大小の円弧を複合した優雅な形が多く見受けられます。教会横の入口から中に入って見ましょう。
洗練されたゴシック天井は優雅なリブが複雑に組み上げられ、緩やかなアーチの実現によって窓の面積がより大きくなり明るい雰囲気に。 |
普通、修道院や大聖堂は建造に50年、百年かかるのはざらですが、このブルー修道院はなんとわずか25年で完成させてしまいました。夫の死後すぐにハプスブルク家の支配下にあったネーデルランド総督となったマルゲリートは、修道院の建設を命じると共に、多くの優秀なフランドルの彫刻家達を派遣し、すばらしい彫刻装飾群をおしみなく施しました。残念ながら、マルゲリートは完成を見ることなく先に亡くなってしまい、死後2年目にようやく完成、夫と共に教会の中に埋葬されました。