■プール?それともテラスでシャンパーニュ?
道路側には生垣に囲まれてプールが。デッキチェアに寝そべって冷たい飲物でのどをうるおしながらのんびり読書する夫婦。子供は水遊び。テラスは木陰になっていて、山から吹き抜ける風がとても心地よく思わず居眠りしてしまいそうです。
このテラス、昼すっごく快適だと思ったらなんのなんの、夜はそれ以上。日が落ちると太い幹から四方に伸びる巧みに刈り込まれた枝からところどころぶら下がっているガラスボールがぼんぼりに早変わり、ムード満点の照明となります。夏場のディナーはここで食べなきゃだめでしょ。
ピエールさんと入れ替わりにクリスチーヌさんがボンジュール。日本の事、プロヴァンスのこと、ワインのことミストラルのこととりとめのない話題がぽんぽんと出てきます。一泊じゃつまんないと思いつつ7月になればすでに空きがほとんど無いのが現状、すでにほとんど予約満杯でやっと取れた一泊だったんです。次はもっと早く予約しなくちゃ。
■接客の真髄ってこれ!?
オーベルジュの良い所は家族的なもてなし。一言で言えばサンパ。気さくでいてなれなれしくもなく、さりげなく話に入り、でもけっしてじゃまをしない。お客様は世界中から集まっているので何ヶ国語もあやつり、いつの間にかまるで家族の一員になったかのような安心感を与えてくれるから不思議です。言葉?そんなの問題じゃありません、乾いた砂に水がしみこむようになじんでしまいます。