お城と奇岩で有名なレ・ボー・ド・プロヴァンス観光客でおおにぎわい。でもにぎやかな山の上の観光施設とは全く異質な楽しみを満喫できるのがフォンテーヌ谷。ここは奇妙な形の岩の陰に澄んだ泉(フォンテーヌ)の湧く桃源郷。あちこちに見える手入れの行き届いた広い庭と青々とした水をたたえるプールのある屋敷群、あれこそが上質の宿オーベルジュなんだって。
ゆっくりとくつろぎアペリティフ片手に談笑のひと時。至福のプロヴァンス料理に舌鼓をうった後はゆったりとした居心地の良い部屋に帰って一日の、いや日頃の疲れを癒します。ここならおいしいワインも安心して好きなだけいただけます。時が過ぎるのを忘れてしまいそうな宿、それがオーベルジュ(宿泊付きのレストラン)、ねえ泊まってみたくなりません?
INDEX
■良質の宿、オーベルジュ
■せかせかはだめ!くつろぎましょう
■プール?それともテラスでシャンパーニュ?
■接客の真髄ってこれ!?
■帰りの心配無用、思いきり飲むぞお!
■レ・ボーでオーベルジュを楽しむには
■良質の宿、オーベルジュ
フランスのホテル事情は素泊まりが基本、朝食はコンチネンタル、夕食はレストランへと言うのが常識ですよね。そんな中であくまでもディナーが中心、おいしい食事と楽しい時間を過ごす為にあえて泊まる事も出来るように考えられたのがオーベルジュ。言ってみれば泊まれるレストラン。
時間をかけて料理をいただき、おいいしいワインをたらふく飲もうとすると帰りを気にしないでよいオーベルジュってとってもありがたいんです。特にフレンチは楽しいほど夜が遅くなりがち、食事を提供する側としても時間を気にせず安心して楽しんでいただけるシステムは交通の不便な所でもお客さんをしっかりつかめる強い味方なんです。
そこで腕自慢のシェフと心安らぐ接客を売り物にしたくつろぎの宿がフランス各地で大人気、特に良質のオーベルジュが集まっているスポットがレ・ボー・ド・プロヴァンス周辺というわけなんです。
■せかせかはだめ!くつろぎましょう
そんなわけで日頃いそがしくてゆっくり話も出来ない家族へのお詫びも込めてやってきましたフォンテーヌ谷、今回予約をしたのがお城のすぐ下に見えるLa Riboto de Taven。広々としたアプローチに車を滑り込ませるとすぐに庭から迎えてくださったのがご主人のピエールさんでした。
実はピエールさん、奥さんのクリスチーヌさんやシェフのフィリペさんとともに日本でプロヴァンス料理を披露した事もある大の日本びいき、その時の縁ではるばる日本からのお客さんもちょくちょく見えられるとか。さっそく荷物はお願いして庭のテラスに入り一休みといたしましょう。