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陽気なタルタランと光りあふれるソリアード生地の町 タラスコンのタルタラン(2ページ目)

ドーデの「陽気なタルタラン」あのとんでもないホラ話の舞台となったのがタラスコンです。タラスコンのタルタラン、妙に頭に残る響きですね。

執筆者:赤木 滋生

タラスコンとボーケール
          ローヌ川をはさむ二つの町

こじんまりとした町はプロヴァンスとガールを分ける大きな大きなローヌ川のほとりにあって、お城が町を守るように敵ににらみを利かせてる。川とお城は絵になるね。でもこの町は無骨なお城よりも石畳とプロヴァンス風の町並みのほうがぐっとくるかな。植民地系の人が目に付くのは郊外に工場が多いせいもあるのかな、まあどこでもそうなんだけど荷物は肌身離さないほうがいいよなんて言われちゃった。

タラスコンのお隣にはボーケールと言う町が川の向こう岸に広がっていて、同じように古い町なのにお城も別、名前も別の全く違う町。日本じゃこんな所は少ないよね、フランスじゃけっこうあるんだけど。駅も川のこっちと向こうに石を投げれば届くほどの距離でそれぞれ作られてるからおもしろいね。駐車場の向こうに見える尖塔が聖マルト教会か。

お城と聖マルト教会
タラスコン、へんてこりんな名前だと思ったらこれがもともとは妖怪の名前だったんだって。カマルグにサント・マリー・ド・メールってかわいい港町があるんだけど、その3人のマリーの内のひとり聖マルトがここで退治したのがタラスクという妖怪、そこからタラスコンという名が町につけられたんだよ。だからこのお城のそばの教会も聖マルト教会なんだ。夜になるときれいにライトアップされるんだけど女の子一人じゃちょっとね、ホテルから見るしかないのが残念だよ。

川向こうはボーケール
向こう岸に渡ったボーケールが面白いよ。もともとボーケールという意味「美しい石」のとおりとっても古い石造りの建物やモニュメント(小さな写真をクリック!)がいっぱいでぶらぶら歩いているとあっというまにフィルムがなくなっちゃうほど。それに博物館が、ドーデの資料を集めたドーデ博物館ローマ時代のワイン造り博物館風俗博物館とかたくさんあって時間が足りないくらい。
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