背景の山々が北風をさえぎり、温暖なリビエラの海岸を望むフランス一のリゾート地ニースにほど近いカーニュ・シュール・メール。南仏を愛し、ここに骨を埋めた印象派の巨匠ルノワールが愛し続けた丘の上の町オート・ド・カーニュは、彼の屋敷のオリーブ畑越しに望めます。

鷲の巣のように見えるところから名づけられた鷲巣村の一つオート・ド・カーニュ。城主は敵から身を守る為に丘の頂上に城を築き、斜面にへばりつくようにぎっしりと詰まった民家を縫うようにして複雑な路地が迷路のようにあちこちに広がっています。

 INDEX
  ■カーニュ・シュール・メール
  ■ルノワールの屋敷は丘の上
  ■鷲巣村
  ■カーニュ・シュール・メール情報局


■カーニュ・シュール・メール
リゾート地ニースでの一番の楽しみはプロムナード・デ・ザングレでぼんやりすること。エメラルドグリーンの海を眺めながら日柄一日デッキチェアーでお昼寝。でもリゾートの合間にちょっと近郊をぶらついてみたくなったらどうしましょ。

そんな時車を飛ばせば15分、電車やバスに乗っても目と鼻の先にあるのがニース空港の西5kmにあるカーニュ・シュール・メール。町の中心は典型的な南仏の町に見えますが通りから路地を一つ入れば様子はがらっと変わります。

急激に坂がきつくなりぎっしりと建て込んだ古い民家の間を縫うようにして細い路地、坂道が走っています。アーチをくぐり上下に別れる小道に沿って歩いてみれば、かわいい庭や窓辺、意匠をこらしたドアの端に咲き乱れる紫のブーゲンビリア。黄色い壁にひょろりとそびえるシュロ。

坂を上り詰めた所にこじんまりとしたお城とチャペルがどっしりと構えており、小さな子供達が広場で劇の稽古をしていたりします。お城からの眺めは360°。南は紺碧の海、残りの3方は切り立った山々。東に高台が広がっており広々とした屋敷の連なる一角が見えます。こんもりと茂った木が並んでいるのはオリーブ畑でしょうか。案内板を確かめてみればちょうどルノワール博物館のあたりになります。これは少々興味をそそられますね。

カーニュ・シュール・メール観光局

ルノワールの屋敷は丘の上
20世紀に入ったばかりの1907年。すでに充分な富と名声を得たものの、リューマチに悩まされたルノワールは、温暖で過ごしやすいカーニュ・シュール・メールに根をおろし、亡くなるまでの12年間を花と美しい女性、大好きなオリーブ畑などを描き続けながらおだやかに過ごしました。ではさっそく博物館を訪ねてみましょう。