Q3:縮毛は伸ばすことができる?
私の髪は太い縮毛で切れやすく、伸ばすことができません。ヘアカットをしなくても常にベリーショートの状態です。頭頂部は比較的まっすぐですが、後頭部のクセが特にきついです。中学生の頃に1度縮毛矯正を試しましたが、あまり満足できなかったのでそれ以来縮毛矯正はしていません。縮毛であること自体はあまり気にしていないのですが、万年ベリーショートには飽きています。何とか髪を伸ばす方法はありますでしょうか。お教えいただければ幸いです。
A3:残念ながら、伸ばすのは難しいと思われます
髪質と毛包の関係。球状毛=縮毛のこと |
縮毛と細毛と白髪は、残念ながら、根本から治すことはできません。
縮毛は、毛包が曲がっていることが原因で、曲がった毛髪が出てきます。シャンプーしたり、髪の毛をとかしたり、髪の毛同士が触れ合ってすれたりして、曲がっている外側が切れ毛になってしまいますので、長く伸ばすことはとても難しいと思われます。美容室などで、縮毛を活かしたヘアスタイルを考えてもらってはいかがでしょうか。
縮毛は乾燥すると、摩擦によってダメージを受けやすくなります。シャンプー剤の使用は2日に1度くらいにして、髪の毛を優しくていねいに扱ってあげてください。シャンプー後はトリートメントで保湿してあげることもお忘れなく。
個人差はありますが、年齢を重ねることにより頭皮が柔らかくなり、毛包にゆとりができて直毛になることもあります。縮毛と上手く付き合ってくださいね。
Q4:どの無添加シャンプーを選べばよいかわかりません
そもそも「無添加」って何が入ってないの? |
A4:「無添加」ということに過敏にならないで
近年、消費者の皆さまが、「無添加」ということに非常に過敏になっていらっしゃるように感じます。専門家の観点からすると、何を添加されていなければ「無添加」と考えていらっしゃるのか、理解し難いところです。添加成分とは、化粧品の場合、旧厚生省が昭和40年代に指定した100種類の成分のことで、後に103種類となりました。この103種類の成分は厚生省が「ごくまれにアレルギー等の皮膚障害を起こす恐れのある成分」と指定して、成分表示を義務付けたものです。
「無添加」と言うと良いものと思われがちですが、これらの表示指定成分は40年前に作られたものです。現在は化学の進歩で、化粧品に配合する成分は約3,000種類もあります。
この指定成分を使用しなければ、これらの成分にアレルギーのある人に対して肌へのトラブルの率は低くなるかもしれませんが、製品の雑菌の繁殖、使い勝手の悪さ、製品そのものの働きが悪くなり、困ることも多いのです。
当初の目的である「消費者へのアレルギー性の可能性がある成分の情報提供」がいつしか曲解され、誤った認識の情報が飛び交い、「指定成分を含まない製品は安全」などと誤解を生む結果となっています。
以上のような事をご理解いただけるなら、無添加シャンプーを探し求めるよりも、健康な髪の毛を保つために、頭皮と髪に優しい保湿性のあるシャンプー(ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウムを配合していないもの)とトリートメントを使い、洗髪の仕方、回数、正しい頭皮頭髪のケアを学んでください。そして、日ごろより、リズムの整った生活、バランスのいい食生活を心がけていただく事をおすすめいたします。