さらに地元の不動産業者さん(免許番号の古い、昔ながらの地元の方がおすすめ)に直接、たずねることもいいでしょう。「あの辺はよく空き巣被害がある」「あのあたりは夜道が暗くて、女性にはちょっと危ないよ」「あの通りを越えると家賃はぐっと安くなるけど、治安も違うからね」「あの辺は○○さんという地主さんだから安心」など、地元ならではの情報を得ることができたりします。
感じよく接していて気に入られれば、流通していない(情報を広く公開していない)優良な大家さんの優良な物件をすすめてもらうこともできるかもしれません。これは、新しいお店はよくないということではありません。新しくても、しっかりしたやり方でケアもまめで、後々も安心なフォローをしてくれるお店もあります。業者さんはやはり自分で行ってみて、お店の雰囲気や応対の仕方などトータルな面で判断して決めるようにしましょう。
【自分の目と耳と足でチェック】
住んでみなければわかりにくいのが、夜間や深夜の騒音です。駅に近いし、大きな通りに面した素敵な建物だけれども、深夜のトラックなどの交通量がすごくて、振動も騒音も激しいので眠れない…なんてこともあります。近くの大きな国道や街道などは、夜間の交通量も調べておきましょう。
逆に電車の線路沿いというのは、うるさそうに思えますが深夜から早朝までは電車は止まるもの。近くに大きな道路などがなければ実はとても静かだったりします。それにクルマと違って基本的には時間通り運行されます。終電が行ったから今は何時だ、など時刻を知る目安になることもあります。気にしなければ、意外といい物件かもしれません。
普通の住宅街で何も問題はなさそうだったのに、住んでみると毎週末、暴走族が走り回ってうるさくてたまらない、あるいは大学などの学校が近くて、お酒を飲んで酔っぱらった学生たちが毎晩騒がしい、など、いざ住んでみて初めてわかる事情などというのもあります。遠慮しないで、業者さんや大家さんなどにどんどん質問して、環境をチェックしておきましょう。
近くの大きな建物にどんなものがあるか、たとえば小・中学校などがあるとチャイムが聞こえてきたり、運動会の時は音がすごいなど、自分の仕事内容や時間によってはイライラの元になることも考えられますし、工場があって夜間でも操業していて気になる、とか、夜間は人通りがなくてひとりで歩くのが恐いくらいなどという場合もあります。
昼間見ただけではわからないことはやはり、実際に「住んでから歩く時間帯に歩いてみて、家にいる、寝る時間帯などに騒音をチェックする」ことしかないでしょう。
公園が近くにあるから環境がいいとも言えるし、その分、夜間のひとり歩きは危ないとも言えます。自分は環境に何を望むか、ということは決めておきたいものです。若い女性で初めてのひとり暮らしならば、やはり防犯面、安全面を第一に考えるべきでしょう。
地元の交番で、「これまでにひとり暮らしの女性が狙われた事件などは発生していますか?」などと聞くようにするのもいいでしょう。普段から事件情報に敏感な人なら、あるいはそういった親であれば初めから選ばない場所もあるものです。
業者さんがいくら「この辺は環境もいいし、夜は静かですよ」といっても彼らも住んだことがなければ、本当のところはわからなかったりするのです。いい話は話半分に聞いておいて、自分で確かめるくらいの意識を持つようにしましょう。
いずれにしても、路線や駅をある程度決めたら、実際に足を運んで自分の目と耳でチェックするようにしましょう。事前にどれだけその場所の情報を得られるか、によって結果に違いが出てきます。最低2年間は住む場所を決めるのに、時間をかけすぎるということはないでしょう。
できれば先に住みたい地域の地図を一枚コピーして実際にエリアを歩いて回って、だいたいこの辺がいいな、この通りまでならいいかな、といったようにチェックしておくと、不動産業者さんで話をするときにも便利です。
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防犯的お部屋の選び方~その1
防犯的お部屋の選び方~その3
防犯的お部屋の選び方~その4
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