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気になる「設備」をこうしてチェック! 防犯的お部屋の選び方?その4

新築、中古物件によっても違いますが、設備の良し悪しは暮らしやすさを反映します。とくに慎重にチェックしたいのはこんなところ…。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

【建物の設備】
防犯的お部屋の選び方~その3でもお伝えしたように、オートロックはないよりはあった方がいいでしょう。建物玄関から各戸へのインターフォンはモニター付きかどうか、も知っておきましょう。オートロックがない場合でも、不特定多数の人間が立ち入りやすい入り口かどうか、を観察しておきましょう。

エントランスからエレベーターホールあたりまで、防犯カメラ、監視カメラといったものが備わっているか必ず自分の目で確かめて、実際に作動しているかどうか確認しておきます。(ときに、ダミーのカメラであったり、実際にはスイッチを入れていないで役目を果たしていないような場合もあります)

エレベーターは、できれば扉にガラス窓がついているものが望ましいのですが、そうでなくてもエレベーター内に監視カメラが設置されていれば安心です。女性の場合、エレベーター内の監視カメラは必須条件といえるくらいのものです。(安全なエレベーターの乗り方はこちらをご覧下さい)

エレベーターのない低層のアパートなどでは入り口部分がなく、直接、各戸のドアに行けるタイプの建物であることが多いのですが、このタイプはセールスを初めとして望まない来訪者が多いと予想されます。「道路にドアが面しているのと同じ」と考えて、住むのなら「ワンドアツーロック」を必ず実行しましょう。

各戸への通路は十分な幅があり、死角がないかどうか見ておきます。エル字型になった通路の奥の部屋で外からは見えないけれど、何かあってもわかりにくいという場合もありえます。最近の物件では少ないでしょうが、通路に洗濯機置き場があるというのはあまり安全ではないでしょう。

各戸のメーター類の位置も見ておきましょう。扉を開けずに電気などのメーターを見られてしまうと「在・不在」も簡単にわかってしまいます。できれば電話線などもどのように外からつながってきているか、加入者保安器もしっかりと封印されているかという点もチェックしましょう。人目にふれずに簡単に盗聴器をつけられたりする可能性がないとはいえないのです。

消火器が設置されているか、火災報知器はどうなっているか、も確認します。

【室内の設備】
最近の新築賃貸物件は設備も整って、至れり尽くせりのものもありますが、新築で未入居物件に入れることは確率からいったらあまり高くはないでしょう。そこで築年数が浅いほど、また新規に内装をし直した物件の方が気分的にはいいのではないでしょうか。

築年数、最後の居住者は何年くらい住んでどんな人だったか、といった点は業者さんや大家さんなどに確認しておきましょう。たとえば「おとなしい女子学生さんでしたよ」と聞けばなんとなく安心だったり、「入居したけど、なんかトラブルがあってすぐ退室したみたいですよ」と聞くとちょっと不安を感じたりするものです。

あまりイメージダウンになるような事は教えてくれないものですが、これまでにもお伝えしてきているように、気になれば自分で同じ建物の人にたずねてみたり、友人や家族などに探りを入れてもらうのもいいでしょう。

エアコンなどは備え付けの場合が増えていますが、家電製品は年数が経つほど起動時の音や、モーター音が耳に付くようになってきます。元々あったものだからといっても、エアコンの音が騒音となって、上下左右の隣人に迷惑になるかもしれません。製造年度くらいはチェックしておき、トラブル発生時にはすみやかに修理や交換に応じてくれるかどうか(備え付けならば家主の責任)念を押しておきましょう。
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