ピッキング・泥棒の対策/ピッキング・空き巣を防ぐ

安全な住まいの選び方を提案!まずは「家賃」から 防犯的お部屋の選び方~その1(2ページ目)

初めてのひとり暮らしのために、また新しい住まいを選ぶときに、「防犯」の観点からの考え方を提案します。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

たとえば自炊を苦にしない人と、まったく調理をしないで食事をすべて外食やコンビニで済ませようと考えている人とでは毎月の食費に大きな差が出ます。1日1本のソフトドリンクでも月にすれば数千円の差が出ます。わずか数千円としても、その金額を家賃に振り替えて考えられるのならば、予定できる家賃も違ってくるでしょう。

大切なのは無理をしないことで、多目にゆとりを持った予算を考えておくことです。「自炊するつもりだったけれど学業(仕事)が大変で毎食、買ってしまう生活になった」ら予算にズレが生じます。生活時間や生活内容を自分に甘く計算しておきましょう。

家賃が安いからと郊外に住んだところ、帰宅時間が遅いので月に何度もタクシーを利用してしまうようでは、月末に苦しむことになるかもしれません。お酒を飲んでさらにタクシー代もかかって、それが月に何回も…となれば、もう初めからタクシー料金を考えてその分を、極端に言えば歩いて帰れる場所の家賃に上乗せすれば、通勤と帰宅の時間の節約にもなります。

通勤・通学の所要時間を読書で費やせば、無駄はないといえるでしょう。しかし、電車や時間の予定の立ちにくいバス利用よりは、その分の時間を「タイム・イズ・マネー」と考えて有効に他のことに使うこともできます。また所要時間が長いほど、体の疲労も大きくなります。疲れてご飯を作れなかった…、面倒くさいのでコンビニで買ったお弁当で済ます…など、お金で済むことが多いだけに気がつかない内に出費がかさむことが考えられます。

女性の場合、電車等に乗っている時間が長いほど「痴漢」に遭う危険性も高くなります。帰宅時間が遅くなれば夜道の危険性も増します。

「誰も望んで遠いところに住むのじゃない」でしょうが、ひとり暮らしの場合は「利便性」を優先して考えてみると家賃の予算に幅が出てくるのではないでしょうか。つまり、1万円高くても近い駅の方がいい…。これは逆に考えると、1日に約333円プラスできれば家賃が1万円高い物件でも選べるということになります。

または、先に述べたようにたとえば料理が得意で自炊でいく、と決めている人ならば、料理をしない人よりは食費の1万円どころか2~3万円も予算が違ってきて、より便利な場所、よりセキュリティのしっかりした物件を選ぶことが出来るのです。あるいは防犯対策費用として予算を組むことが出来るでしょう。

何も「家賃の高い部屋を選べ」ということではありません。ただし家賃の高低はセキュリティの良し悪しにも確実に関わってきます。

単純に家賃の金額だけを考えて、「この予算では、この駅より奥にしか住めない」と決めつけるのではなく、自分のライフスタイルや自分の性格、自分の生活予算をしっかりと見きわめてから決めるようにしましょう。


防犯的お部屋の選び方~その2

防犯的お部屋の選び方~その3

防犯的お部屋の選び方~その4



※家賃の1万円の差がセキュリティの差だとしたら…
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