3.各部屋に常備、スローで体感温度UP!
シックでかわいい、こんなスローケットならインテリアとしてもサマになるはず。KLIPPAN/ウールハーフブランケット ひつじ※クリックで購入ページにジャンプ |
曰く、「真冬でも、暖房をぼんぼん焚いて、部屋の中では半そでで、アイスクリームやビールが美味い」なんて。
「北海道の家ってみんなそうなんだって?」「断熱性が高くて隙間が無いから?」「いいなぁ~」だなんて。
言ったり聞いたりしたことありませんか? どこかで。
先日もとある住宅展示場で、お客さんと営業さんが話している会話を耳に挟みました。お客さんは、豪雪地帯にでも建てるような住まいをイメージしている模様なのですが、営業さんはやんわりとその家にかかるコストなどから東京の街中ではそれがオーバースペックであることを説明しています。でもその説明のどこかが気に障った様子のお客さんが気を悪くしてしまいました。
確かに「隙間風に悩まされる暮らしはもうたくさん」という思いが強いようすでしたが、高断熱・高気密の究極は魔法瓶(その中で暮らすって…?)というイメージングも、残酷ですが少しは必要なのかなと思わざるを得ませんでした。きっと、もっと怒られてしまうかもしれませんが。
今ほど断熱断熱といわれなかった頃の日本の住まいは、兎にも角にも、夏の湿気対策が最重要課題でした。床を高くし、庇を深くし、風通しを大切に考えた住まいの多くは殆どが木と紙で出来ているので、冬でもすかすかです。
その「外気温=内気温」の環境下で、ひとはハンテンなど綿入れの服を重ね着して着膨れ、手元足元の熱源(こたつとか)のみで寒さをしのいだわけです。
しかしさすがにそこまでのヘビーデューティーな暮らしぶりには戻れない……ひ弱な私たちですが、せめて一枚の上着やひざ掛けを被ることで、目先の寒さを遠ざけることぐらいは、手間に思わなくてもいいのではないでしょうか?
「スロー」(Throw)という洒落た呼び名はあまり耳慣れませんね。スローブランケット、スローケット、スローラグなどいろいろな言われ方をしますが、おおむねイメージとしては、大判のひざ掛けのような毛織物(小ぶりな毛布)と思って下さい。
このスローを、リビングや寝室や子ども部屋や、いろいろの部屋に平素はインテリアの一部として常備させながら、肌寒いときに羽織るのはいかがでしょうかというご提案です。
羽織ものと特化した、たとえばカーディガンやガウンなどを各部屋に常備しても悪くはありませんが、出しっ放しにしておくとどうも「洋服が出しっ放し」感が強く出てしまい、あまり片付いた印象にはなりませんが、これが一枚の毛織物であれば別。
女性なら色合いを合わせて腰に巻き、肩にかけして、服としてこれらのスローをまとうこともできますね。
「ハンテンはちょっと」という美意識にもかないますし、なによりこのような一枚の布でも、体感温度的には1、2度変わってきてしまいますので、馬鹿に出来ません。
「寒さとひもじさは人を容易に不幸にする」と言っていたのは誰だったでしょう。思い出せませんが、いみじくも名言であるとこれからの季節、夕刻などにしみじみと思います。
もともと「冬支度」はもっともっとハードな仕事だったはず。そう思えばいくばくかの面倒はありながらも、寒さ、冷えを暮らしから遠ざける、そのくふうはやりがいのある楽しい行為と言えましょう。
3つの以上のご提案、どうぞひとつからでも、試してみて下さい。
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