チャタテムシ? 聞き慣れないけど……
梅雨時の畳は湿気がち。ここが『チャタテムシ』の住処に……ダニの発生にもつながる?! |
春来たらば梅雨遠からじ! 厳密な意味での入梅はだいぶ先ではありますが、気温の上昇に併せて「カビ」に悩ませられる季節になりました。
昨今の高性能と言われる「高気密・高断熱」の住まいほどカビが殖え易いというのも皮肉な話ですが、このカビが大好物だと言う害虫が、今回のテーマ『チャタテムシ』(漢字で書くと、茶立虫)であります。
『チャタテムシ』って何? 知らない、聞いたことも無い……という方!
そんなあなたでも、多分(というか間違いなく)どこかで見たことがあるハズ。
あんまり聞き慣れない『チャタテムシ』ですが、実はかなり発生頻度の高い、どこにでも棲んでいる住まいの害虫なんです。
チャタテムシはどこにいるのか?
部屋を閉め切りがちなひとり暮らし住まいや、共働きの住まいは『チャタテムシ』大発生のリスク高! 部屋は乾燥させて。 |
しかし成虫の体長は1~1.3ミリと極めて小さく、単体での存在はミニマム。翅は無く飛びませんが、割合活発に動き回るのが特徴です。(1匹1匹は小さくても、大量発生するとワサワサ蠢き、ものすご~く気持ち悪いのです)。
見た目のサイズなどからダニに間違われることも多いですが、『チャタテムシ』自身はダニと違って人を咬んだり刺したりはしません。
ただ『チャタテムシ』はツメダニに捕食されるため、<『チャタテムシ』が殖えるとダニが殖える>という嫌な相関関係にあります。
そんな『チャタテムシ』は雑食性で、ダニ同様ホコリやフケなども食べますが、特に好むのは「カビ」!。これポイントなんです。
住まいにおける主な発生場所は、食品庫や書棚、畳の下、ダンボール箱など。まとめて積んであるような古新聞・古雑誌の類も格好の棲家になっています。
皮革製品も好むため、皮革衣類を収納するタンスや引き出し、クローゼットでも見られます。
また、冬の間、結露が続いた窓近辺の壁面(壁紙の内側)などで大繁殖することがあり、結露に思い当たるふしのあるお宅では壁面、要チェックと言えましょう。
つまり、およそ高温多湿で薄暗い不潔な状態(カビが生えるなど)を最適環境としますので、ゴキブリ並みに住まい内で繁殖されては不名誉な害虫であるといえます。
次ページ>>>小学生は夏の自由研究の残骸に注意して!~チャタテムシ発生の予防と対策