2:「セスキ炭酸ソーダ」と「重曹」の違いって?

「重曹」。最近ではいろいろなメーカーから、さまざまなグレードのものが売り出されています。ヘビーユーザーは10キロ、20キロという単位で購入! でも手軽に試しに使ってみたいなら100均ショップで調達しても。※この商品は「ダイソー」で購入。※クリックすると「ダイソー」公式HPにジャンプします

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「重曹に似ている、けど」、いったいどこがどう違うのでしょうか。1つは(当たり前のようですが)化学式が異なります。

・「重曹」NaHCO3
sodium bicarbonate, baking soda
化学名を炭酸水素ナトリウムという。
別名:重炭酸ソーダ

・「セスキ炭酸ソーダ」Na2CO3・NaHCO3・2H2O
sodium sesquicarbonate
化学名をセスキ炭酸ナトリウムという。

 
ここで、前項でちょっと出てきた「炭酸塩」の説明を少し、はさまなければなりません。

・「炭酸塩」Na2CO3
sodium carbonate, washing soda
化学名を炭酸ナトリウムという。別名:炭酸ソーダ 
※状態によって呼び名が異なる
※水溶液のpHは11.2で、やや強いアルカリ性を示す

先ほど「『セスキ炭酸ソーダ』は、炭酸水素ナトリウムと炭酸塩の複塩」という説明を読んでクラリとした方は、もう一度上の説明をあわせて読んでみて下さい。何かちょっと、違和感を覚えられた方。その感覚は正解です。

「重曹、セスキ炭酸ソーダ、炭酸塩」と呼び習わすことの多いこれらの物質は、時と場合によって(商品になったところでや、このコラムのような説明文などなどにおいて)、通称で呼ばれたり化学名で呼ばれたり、どうもその基準はまちまちのよう。実のところ、説明している私ですら、ときどきどれがどれだか、ごちゃごちゃと混乱してしまうくらいなのです。

ですので「『セスキ炭酸ソーダ』は、炭酸水素ナトリウムと炭酸塩の複塩」という一文も、ちょっとだけ分かりやすく言い換えると、「『セスキ炭酸ソーダ』は重曹と炭酸塩の複塩」となり、イメージしやすくなりますよね。

「セスキ炭酸ソーダ」は「塩」といってもお料理に使う「おシオ」ではありませんので念のため!

「塩」といってもお料理に使う「おシオ」ではありませんので念のため!

ちなみに「複塩」とは、「2種以上の塩 (えん) が結合した形式で表される化合物で、水に溶かすと成分イオンに解離するもの」(『デジタル大辞泉』より)ということで、ややこしくなってきましたね……。つまり、ここでもものすごーく平たくいえば「『セスキ炭酸ソーダ』は『重曹』と『炭酸塩』、双方を混合させたもので両方の性質をあわせ持つものである」ということなのです。

また、水溶液のpH(ペーハー:水溶液の性質を表す単位。水溶液中の水素イオン濃度を示す)も、

・「重曹」pH8.2
・「セスキ炭酸ソーダ」pH9.8


と異なり、「セスキ炭酸ソーダ」のほうがアルカリが強いのです。

「でも異なるっていったって、たかが1違うだけでしょう?」と思うかもしれませんね。でも、pHの数字が1違うと水素イオン濃度が10倍変わってきます。2違うと10の2乗=100倍の差になるのです。軽視できません。

つまり、つまり……「セスキ炭酸ソーダ」と「重曹」の違いとは?

・「セスキ炭酸ソーダ」には、「重曹」にはない「炭酸塩」の性質が加わっている(そこが違う)
・「セスキ炭酸ソーダ」の方がアルカリ性が10倍ほど強い=汚れ落とし効果が強い


ということができるのです。



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3:『セスキ炭酸ソーダ』の、どこがすごいの?