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重曹を使ってはいけない!?(2ページ目)

便利で安全な「エコ掃除」の旗手、『重曹』。けれどけっして「万能」お掃除グッズではありません! 具体的には何に使ってはいけないのか? 今回はちょっと厳しくそのへんについて語ってしまいましょう。

藤原 千秋

執筆者:藤原 千秋

家事・掃除・子育てガイド

Question:

「重曹はシミとりやニオイ取りに効くって聞きました。
ペットが粗相をしてしまったジュート・ラグや、
子どもが吐いてしまった畳にも、
重曹を振りかけて拭けば、綺麗になりますか?」




Answer:

「NO!

無垢の木のフローリング、畳、草を編んだラグなど、天然素材を使った床掃除に重曹を使うのはご法度!
素材に含まれる「たんぱく質」に反応して化学変化。
落ちない変色汚れの原因になってしまいます!!!」



この数年、繰り返しあちこちで聞かれる重曹掃除の失敗の代表例が、「畳を掃除してしまい変色」というものです。

いま実際に私たちの住まいに使われている「化学畳」は藁なども使用しておらず、普通に生活している分にはダニやノミが繁殖してしまう心配ってそれほどありません。あまり神経質にならなくても大丈夫だということです。掃除の方法も、いたってシンプルな「湯拭き」程度で充分です。

(詳しい方法は●All About[住まいを考える]一日5分で手に入れる、夏爽快!さっぱり畳参照のこと)

けれど、どうもイメージとして畳=汚れやすい・汚れていると考えられているきらいがあるのは、やはり木質のフローリング(合板で表面の加工がしてあるもの)や、塩ビのクッションフロアなどと比べてしまうと、掃除の結果が分かりづらいというか、綺麗になった実感が目に見えづらいせいでしょうか。

同様に、い草のラグやジュート素材のラグ、表面加工のなされていない無垢フローリングなども、綺麗にするつもりで重曹を使っての変色にガックリ来ている人の声をよく聞きます。

もっとも、この誤った使用法の弊害は、変色だけといえばそれだけではあるのですけどね。

それでも不快な気分が後々まで残ってしまうのはイヤだと思われるならば、充分に気をつけるようにしてくださいね。
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